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ヒグチユウコから横尾忠則まで アートなラーメンどんぶりを買いにギャラリーへ 21_21 DESIGN SIGHT

40点全部公開! 実際に購入もできるアーティストラーメンどんぶり

会場の一角には品書きの形式でアーティストの名前が掲げられている

何といってもいちばんの見どころは、プロジェクト開始から続いている、多様なジャンルのデザイナーやアーティストたちがデザインしたラーメンどんぶりとレンゲのセット「アーティストラーメンどんぶり」だ。新作10点を加えて、全40点がラーメン店さながらの台に展示されている。

アーティストたちの傑作どんぶりを目でたっぷりと味わえる

そして、実際に1階にあるギャラリーショップで購入もできるというのだから、ワクワクする。美術展では「どれか1点買えるなら、どれを購入するか」という視点で見ると集中度が違うと言われたことがあるが、この企画展では現実に購入ができる(一部、オンラインからの予約販売のみのものもある)。せっかくなので、お気に入りの1点を自宅に迎えてみてはいかがだろうか。ラーメンの味わいが変わってくるかもしれない。

全40点のラインアップはこちら。

※極私的に、7つのカテゴリー分けをしてご紹介する。

【ワンポイントで勝負】

石上純也 どんぶり

国際的なプロジェクトに関わった実績を持つ建築家、石上純也は、ラーメンどんぶりの縁についている雷模様が蔦(つた)のように見えるのだそう。そこから、大きな花と小さな花をあしらったどんぶりとれんげをデザインした。蔦が伸びてどんぶりの中で開花した花のイメージだ。

松永真 どんぶり

日本を代表するグラフィックデザイナーのひとりである松永真。素っ気ないどんぶりの方がラーメンのおいしさが引き立つように感じ、シンプルで愛らしいデザインに。この愛らしさの秘密は、孫が喜んでくれそうな、おじいちゃん印特製のお絵描きどんぶりにしたからである。

北川一成 どんぶり

ブランディング、キャラクター開発、ものづくりなどを一貫して行う、国内外で活躍するデザイナーでありアーティストの北川一成。シンプルな白磁の底に見えるのは、勾玉(まがたま)のような姿をした日本の神さまだ。「いただきます」という感謝の気持ちが込められている。

ジョナサン・バーンブルック どんぶり

イギリス出身のグラフィックデザイナー、タイポグラファー、映像作家のジョナサン・バーンブルック。デヴィッド・ボウイのグラミー賞受賞アルバムのジャケットデザインで有名だ。どんぶりの内側の円は星のダイアグラム(図表)で、色分けをして星の組成を成す元素を表している。私たちや周囲にあるものはすべて星の破片からできているという事実から出発したデザインだ。

髙田唯 どんぶり

グラフィックデザイナーでアーティストの髙田唯は、涅槃(ねはん)像をどんぶりの中に忍ばせた。幸福な食事は時間という概念から解放されたひとときと考える髙田氏は、神聖でありながらのんびりポーズにも見える涅槃像に、ゆったりと至福の一杯を堪能してほしいという願いを託した。

菊地敦己 どんぶり

美術や建築の分野を中心に活躍するグラフィックデザイナーで、アートディレクターの菊地敦己。内側には月の満ち欠けを思わせるデザインを配した、シンプルでスタイリッシュな一点だ。ご本人は薄味の醤油(しょうゆ)味のラーメンが好みとのこと。食べ進めるうちに、しょうゆスープの奥から金色のモチーフがのぞく様子が想像できる。

上西祐理 どんぶり

ポスターなどから総合的なブランディングまで手掛けるアートディレクターの上西祐理は、どんぶりの半球を天体に見立てて、星座と惑星をあしらった。ラーメンを食べ終わった後、口の中においしさが広がるように、どんぶりの底にも宇宙が広がっていることを表現している。

【顔のデザイン】

澁谷克彦 どんぶり

化粧品ブランドをはじめとしたデザイン全般のアートディレクションなどを行うグラフィックデザイナーの澁谷克彦。子どもが幼いときにラーメンを作るたびに喜ばれた記憶へのオマージュとなる作品を完成させた。どんぶりは食べ物と顔の距離を縮めさせ、奥へと意識を引き込む非日常の器だと感じている澁谷氏。食べ終わった後に虚しさを残させないように、子どもの顔を置いてみたそうだ。

佐々木俊 どんぶり

詩集などの装丁で定評があるグラフィックデザイナーの佐々木俊は、いろいろな顔が縁を取り巻くどんぶりをデザイン。ひとりで食べても大人数で食べているような気分を味わえるように、わいわいがやがやと賑(にぎ)やかな顔が描かれている。

ヒグチユウコ どんぶり

猫の絵が有名で、世界中のラグジュアリーブランドとのコラボレーションも行う画家、ヒグチユウコ。いつか作ってみたいと思っていた念願のラーメンどんぶりにも、やはりお馴染みの猫が姿を見せた。

竹中直人 どんぶり

俳優、監督からミュージシャンやコメディアンとしても活動する竹中直人らしい、人間味あふれるどんぶり。佐藤卓氏から誘われて参加をしたものの、どんなものを作ってよいか迷った末に「どんなもんだって良いんです」という一言で行き着いたデザイン。

企画展ラーメンどんぶり展
会期:〜2025年6月15日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
   東京都港区赤坂9-7-6 
tel:03-3475-2121
休館日:火曜日
開館時間:10:00 – 19:00(入場は18:30まで)
入場料:一般1,600 円、大学生800 円、高校生 500 円、中学生以下無料
https://www.2121designsight.jp/program/ramen_bowl/

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