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「東京クリエイティブサロン2023」3者が語る、東京のファッションとデザインの未来

東京は特別な場所、また楽しくなる 

デザイナー・ミュージシャン 平本ジョニー氏 

デザイナー・ミュージシャン 平本ジョニー 

3月11日(土)に「TCS」と「JFW(一般社団法人 日本ファッション・ウィーク推進機構)」の共催で行われたオープニングパーティーをオーガナイズしたのは、デザイナーでミュージシャンの平本ジョニー氏。再開発やコロナ禍の影響でクラブの閉店が相次ぐなか、オープニングイベントは渋谷にある3つのクラブを連動させた回遊型クラブイベントにした。 

 「ずっと渋谷で遊んできたので、渋谷は思い入れのある場所です。大好きだったクラブが閉まっちゃったんですけど、オープニングパーティーでは新たにできた『ENTER shibuya』とも連動できて嬉しかった。遊び場の規模とかやり方とか変わっても渋谷は渋谷。『遊びに行く場所がなくなった』って言う人がいる中で、こういうイベントができれば、『こんなすごい大人がいっぱいいるTCSって楽しい』と思ってもらえるはず」

パーティーへの入場パスは、服をつくる際に発生する「残生地」でできた「PEACEパッチ」だった。これはDEPTのオーナーでアクティビストとしても知られるeriやDJ / Composer のMars89らによるプロジェクト「REBEL FOR THE FUTURE」によるもので、実施店舗で募金に協力すると入場パッチがもらえる仕組みを採用。若者が社会課題に対して関心を持つきっかけにもなった。また、募金は環境保全団体や若者支援団体、難民支援団体などへ寄付される予定だ。 

「今日は、一緒じゃないけれど、eriちゃんはクラブカルチャーをよくわかっている。本当に最高な人なんです」 

ファッションやアートと密接な関係があるクラブカルチャー。DJやオーガナイザーたちは世代関係なくつながっている。 

3月11日に開催されたクラブイベントの様子 

「僕からするとレジェンドのDJとも年齢関係なく家族みたいな感じで一緒にさせていただいています。昔の渋谷も今の渋谷も知っている人が楽しいと言ってくれるように、愉快な渋谷で、いろいろ刺激の受けられる場所にできたらいいですね。このままつまらなくなる東京じゃないと思っているので、あっという間に楽しい東京にまた戻ると思う。東京は特別な場所なので」

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text: Yoko Era、interview & edit: Miyuki Kikuchi

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