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【妹たちへ】人生はあなたの内なる心がつくる 中森じゅあん

中森じゅあんさん(算命学者)

どうしたらいいかわからない……。 女性は人生の選択肢が多く、仕事でもプライベートでも迷うことは少なくありません。そんな時、ちょっと先を生きている「姉」たちの言葉から自分らしく生きるヒントを探してみませんか。

中森じゅあん(算命学者)

ベートーヴェンの言葉に「絶望を突き抜けて歓喜に至れ」というものがあります。困難がやってきたとしても、それに直面し、勇気と希望を持って突き抜けたなら、そこには大きな歓びが待っている。でも、逃げたり、嫌ったり、自分を被害者にしていたら、価値ある気づきも新しい才能や可能性の発現という深い歓喜も得られない。

この言葉は、痛みや苦悩、悲嘆があった時、それを価値ある体験なのだと思って、あるがままに受け入れて、今、自分ができることに最善を尽くすことの重要性を示唆してくれていると思います。

気がつけば長い年月が過ぎ去っていきました。

その間の経験から、未来のある愛しい妹の皆さまにお伝えしたいことはたくさんありますが、人生という現実は、皆さんが心の奥底で思っていることが実現していくものです(たとえ無意識であっても)。ですから、内なる自己を深く見つめましょう。

もし、時として「過去」のことを後悔したり、嘆いたり、「未来」に不安を抱いたり、恐れたりすることがあったとしても、そのことに気づいたら、ぜひ、そんな自分自身にこそ愛と思いやりを持って、そのネガティブな思いを認めて、そっと解放してあげることを選択してください。外側で起こっていることがどうあれ、あなたの心の内側には、まぎれもない選択の自由があるのです。蔭だけでなく、光の側面をも見ることを選べるのです。

人生は、あなたが、そうだと思っている(または信じている)ことが実現するのです。そして、いつも「今」この瞬間を大切にして、あなたの貴い生命があり、愛されて、生まれて、生かされていることの「大きな奇跡」があることに心を向けて、「今」ありがたいこと、「今」良きことがあることに心の目を向け、感謝を向けてください。そこからつながっていく「未来」があるのです。

どんな体験からもやがて歓喜がもたされることを信じて、日々の生命(いのち)を愛し、楽しんで、笑顔で生きていってください。そんな「今」から始まるエネルギーが、「現実」と心豊かな「未来」へとつながるのですから。

※本記事は「50代からの生き方のカタチ―妹たちへ―」(関西学院大学ジェネラティビティ研究センター編纂)から抜粋し作成しています。

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Profile

中森じゅあん(なかもり・じゅあん)

「日本算命学会」代表。「日本医療催眠学会」顧問。「灯の会」主催。心理セラピスト。ヒプノセラピスト。算命学と心理療法とスピリチュアリティを統合したセラピーの個人セッション、ワークショップ、講座、講演、執筆など、幅広い分野で活躍。著書に『中森じゅあんの算命学入門』(三笠書房)、『天使のメッセージ』シリーズ、『ANGEL CARD』(大和出版)ほか多数。『天使のメッセージ』シリーズは、英国・米国・中国で翻訳されている。

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