河村真木子さん×三上大進さん特別対談 変化する時代に求められるリーダー像とは?
2025.1.31
2025.1.31
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――新時代のリーダー像をお聞かせください。
河村:いまはリーダー層っていうものが難しくなってると思いますね。大ちゃんが言ってたように、いろんなムービングパーツを上手く組み立てられる人じゃないとリーダーになれないかも。その理由のひとつは、リーダーではなくフォローする側が賢くなっていて、昔みたいに簡単にはついてこなくなったから。「いろんな考え方があっていい」というのが、もう常識になったからだと思うんです。
三上:真木子の言う通り。今はダイバーシティの時代ですよね。フォロワーさんも、従業員もどんどん多様化している。だから、今の時代に対応するには、多様なアプローチが必要なんです。
河村:だからリーダー像も多様化するんだろうなと思います。多才で魅力的なリーダーもいいけれど、イーロン・マスクのような天才型の奇人についていくという形もあり。それぞれのリーダーが個性を活かして、「私はこの人についていきたい」と思わせるような存在になるんじゃないかな。
三上:働く場所を自由に選べるいま、リーダーが従業員を選ぶのではなく、従業員がリーダーを選ぶ時代。だからこそ、リーダーには思い切って従業員を信じることが必要だと思います。信頼は深さが重要で、たとえ失敗することがあったとしても、そこから得られる関係性や、その後に築ける財産の方が大きい。逆に、生半可では従業員のモチベーションを下げてしまい、最終的には違うリーダーを探してしまうんじゃないかと。
河村:いま「Holland Village Private Café」を全国展開するプロジェクトを進めているんですが、最初は周りから反対の声があがりました。でも私は、サロメさんを信じて進めているまっただ中です。
三上:真木子とはお友達同士だけど、お互いに本音でダメだしもし合えるんです。それってすごく勇気がいるけど、お互いに100%の信頼があるからこそ。そんな風に信頼を基盤にした関係性って、恵まれているなと思います。
――リーダーとして「失敗しちゃったな」というエピソードがあれば教えてください。
河村:本当に日々、失敗ばっかり(笑)。自分が言ったことを忘れて「聞いてない!」とスタッフに言っちゃったり、自分の熱量だけで進めて反省したり……。もっとバランスを取れるリーダーを目指したいですね。
三上:私も毎日怒られてます(笑)。「私、本当に経営者なのかな?」って思うくらい。自分の脳のキャパシティを超えちゃって、後から「あれ?これ私が言ったことだっけ?」みたいなことが多いんです。
――忙しい日々の中で、モチベーションはどう保っていますか?
三上:会社を立ち上げて3年、最初はプロダクトが増えたり、成功するのが喜びだったんですが、今は、組織を成熟させることにもモチベーションを感じています。スタッフが自己実現できたり、新しいことに挑戦できる環境をもっと用意したいです。ぶっちゃけ、自分のためだけならこんなに頑張れなくて。お客さまや応援してくださるフォロワーの皆さまのためならフルスロットルで頑張れる。そう感じています。
河村:私たちはSNSからスタートした起業家だから、ビジネスモデルも従来のものとは少し違っていて。従来の会社だったらカスタマーサービスに任せる部分の「お客さまの声」がダイレクトに、しかも届くスピードも速いんです。その声に応えたいと思うし、それがモチベーションになってくる。お客さまをがっかりさせたくないっていうのは、常に頭の中にあり、頑張る原動力になっています。
――リーダーを目指す人、リーダーシップに悩む人へのアドバイスをお願いします。
三上:目的や意思をしっかり持つことが大事だと思います。それを見失うと自分も組織も迷走して、最終的にはお客さまをがっかりさせてしまうからです。
河村:リーダーは時代を読む力も重要ですね。大ちゃんの「dr365」の事業も、他の誰もやっていない時期に徹底して取り組んだからこそ、成功したんですよね。それが勝因のうちの一つだと思います。リーダーは半歩先を見て動く。これからリーダーを目指す人には、ぜひそういった視点を持ってほしいですね。
――2025年の展望を教えてください。
河村:以前は「こういう1年にしたい」と明確に考えていたんですが、いまはメンバーさんのリクエストに応える形に変わってきました。変化や起こることを楽しみながら、みなさんと一緒に作り上げていく1年にしたいですね。
三上:私は、海外展開に力を入れたいと思っています。「dr365」の価値を日本以外でも広めていきたい。そして国内では、多様な手法でブランドの価値を届けたいです。信頼がすべての土台になると思います。お客さまにもスタッフにも、リーダーとして信頼される存在でありたいです。
※お悩みの募集はマリ・クレールのインスタグラムのストーリーで定期的に募集するので、フォローの上、ぜひお気軽にご応募を!
text: Tomoko Komiyama hair & make-up: Erika Nakamura photo: Tomoko Hagimoto
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Profile
三上大進(みかみ・だいしん)
株式会社dr365代表取締役。大学卒業後、外資系化粧品会社でマーケティングに従事。2018年に日本放送協会(NHK)入局。NHKパラリポーターとして活躍。生まれつき左手に障がいがあり、自身のセクシャリティがLGBTQ+であることを公表している。2020年に株式会社dr365を設立、2021年にスキンケアブランド「dr365」をリリース。2024年にヘアケアブランド「Hair Theory Lab® 」をリリース。同年、初の著書となる『ひだりポケットの三日月』(講談社)を出版。
Instagram:@daaai_chan
河村真木子(かわむら・まきこ)
1976年、奈良県生まれ。高校3年生の春にロサンゼルスの高校へ転入を決意。帰国後、関西学院大学に入学するも自主退学し、UCバークレー校に進学。卒業後は米系投資銀行に就職。2度の転職を経て、2021年8月にオンラインサロン「Holland Village Private Salon」の運営者となる。2022年10月には初の書籍『超フレキシブル人生論“当たり前”を手放せば人生はもっと豊かになる』を出版するなど多岐にわたり活躍。
Instagram:@makikokawamura_
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