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ご当地パンから、行列のできるレーズンパンまで。ベルギーの必食パン3選

フランダースの犬で有名な聖母大聖堂とレーズンパン

パン愛好家・ひのようこさんと、パン好きライターことわたくし吉村セイラの二人が「パンと旅」をテーマに対談。“おすすめのパン情報”をお届けします。初回は、ベルギーで話題のパン3選をご紹介。みなさんの次回の「パン旅」のヒントになりますように!

はじめまして、「ピストーレ」

PAN to TAB! ベルギー パン
ブリュッセルの人気ベーカリー「Charli」

吉村セイラ(以下吉村):ベルギーでのパン巡礼はいかがでしたか。

ひのようこ(以下ひの):今回は、3つのパンをテーマにまわりました。ブリュッセルの人気パン屋「Charli」からは、ベルギーのご当地パン「ピストーレ」と、ベルギーといえばチョコレートということで「パンオショコラ」。この2つが優先ミッション(笑)。そして、週末には必ず売り切れてしまうほどの人気を誇るレーズンパンを求めて、日帰りパンの旅。アントワープの「Goossens」へと足を運びました。

吉村:どれも気になります! 早速いきましょう。さて、その中でも最初に挑戦した「ピストーレ」。名前は聞いたことがあるものの、具体的な特徴はあまり知らないのですが……

PAN to TAB! ベルギー パン

ひの:「ピストーレ」は、ベルギーの食卓パンです。写真を見てわかるように、とても素朴。具の入っていないプレーンな食卓パンで、ベルギーのパン屋さんの多くが作っている定番のパン。ここ、ブリュッセルが発祥といわれています。現地では、週末になるとこのパンを買いにお父さんがパン屋さんへ行くという習慣? があるそうで、実際私が訪問した日曜日の朝も、お子さん連れのお父さんたちが、ここのパンを買いに来ていました。ベルギー人の方に食べ方を聞いたところ、半分にカットしてハムやチーズなどの具材をサンドしたり、ジャムやスプレッドを塗ったりして楽しむのだとか。

その土地に根ざしているパンについてダイレクトに感じられるとあって、食卓パンは、はじめて訪れる国またはエリアでは、必ず食べるようにします。「Charli」のものは噛み応えやかたさは、リュスティックに近いかな。とっても軽いシンプルな食卓パンです。もちろん、何もつけずにそのままでも風味があっておいしいですよ。

吉村:具材に何を挟もうか、どのスプレッドを塗ろうかなど、合わせるフードを考えるのが、食卓パンの醍醐味ですよね。食いしん坊の“マリアージュ欲”を刺激されます。特に旅先では、地域色の濃いフードやドリンクとの組み合わせを考えるのも楽しそうです。スープに浸したり、料理のソースを絡めたりしてもおいしそう!

エレガントな見た目の「パンオショコラ」に、ノックダウン!

PAN to TAB! ベルギー パン

ひの:昔、父がベルギーの会社に勤務していた関係で、時々もらえるベルギー出張土産が楽しみでした。おかげで、“ゴディバデビュー”も早かった(笑)。そんな事情もあり、ベルギーといえばチョコレート。ということで、もうひとつのお目当てが「パンオショコラ」です。ピストーレと同じパン屋「Charli」でゲットしました。

吉村:わ! 写真からも伝わるずっしり感。そして、麗しき折り込み! サイズも重量級ですね。

ひの:くどくないからペロリと食べられる。クロワッサンの味を左右するのはバターだと思うのですが、それがよくわかるパンでした。ベルギーは、フランス産のバターが、お手頃な価格で買えるのですよね。

吉村:チョコレートはどうでした?

ひの:スイート過ぎず、ビター過ぎず。でもミルキーさはありながらパン生地のシルキーさとも好相性。ペロリと食べられましたよ!

PAN to TAB! ベルギー パン

【DATA】
Charli
Rue Sainte-Catherine 34, 1000 Bruxelles

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PAN to TAB!(パンと旅)
パン愛好家・ひのようこと、パン好きライター・吉村セイラによるユニット。パンと旅の魅力をユニークな視点で発信するメディア「PAN to TAB!」を近日オープン予定。

Profile

ひの ようこ

パン愛好家/パンクラブ主宰
1999年にパンサークル「パンクラブ」をスタート。日本だけでなく、世界中にパン旅に行き、旅先で出会った食材とパンのおいしい組み合わせを探求中。SNSやイベント、トークショーを通じて、パンの魅力を発信。パンコーディネーターとして、パン屋さんとコラボレートした商品開発も担う。NHK Eテレ『趣味どきっ!』、TBS『マツコの知らない世界』、NHK『ごごナマ』、日本テレビ『ヒルナンデス!』など、メディア出演多数。

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