×

セーターの選び方と正しいお手入れ方法 大切に長く綺麗に着よう

肌寒くなり、セーターが欲しくなる季節。暖かく重宝するセーターだが、洗うと縮んだり、ごわごわになったり、お手入れがむずかしいものもある。より長く着るために、正しい選び方とお手入れ方法をご紹介しよう。

カシミア セーター お手入れ
(c)istock/Liudmila Chernetska

素材と特徴

セーターとは、1本の糸を編んだニット素材を使ったトップスのことを指す。糸の素材によって風合いや暖かさなどの特徴が異なるため、デザインの好みだけでなく気候や自分に合う素材を選択することが好ましい。また、素材の組み合わせや加工の仕方によって肌ざわりやツヤ、価格などが異なってくる。

・ウール
羊毛から作られる天然繊維で保温性に優れているため、寒い季節にぴったり。広義には、ヤギの毛から作られるモヘアやカシミア、ウサギの毛から作られるアンゴラ、アルパカの毛を用いた動物繊維も含まれる。

・カシミア
山羊の毛から採れる高級な天然繊維で、非常にやわらかく暖かいのが特徴。貴重な素材のため、価格も高い。

・アクリル素材やポリエステル
軽くてお手入れが簡単なうえにカラーバリエーションも豊富なため、普段着に最適。

・コットン
通気性に優れており、涼しい季節のカジュアルな装いに適している。

・リネン
亜麻から作られる天然繊維であり、軽量で通気性があるのが特徴。肌触りがよく、リラックスしたコーディネートに最適。

・シルク
繭から作られる滑らかで光沢のある高級素材。特別な場所や暖かい気候の下でで着用することが多い。

セーター 洗濯 選び方
(c)istock/CentralITAlliance

TPOに合わせたセーターの選び方

セーターは形や素材を選べば、きれい目にもカジュアルにも着こなせる。TPOに合わせてチョイスしよう。

<ネックラインの違い>
・クルーネックセーター
ネックラインが丸を描いているため、首元をきれいに見せてくれる。シンプルでカジュアルかつきれいめな印象。

・Vネックセーター
V字形のネックラインで首元が開いているため、1枚で着るだけでなく、シャツやブラウスと重ね着したり、ビジネスカジュアルな装いとしても人気がある。

・タートルネックセーター
首に沿うようにネックラインが立ち上がった襟で暖かく、エレガントな印象。ジャケットのインナーとしても活躍する。

<シルエット>
クロップドセーターは、ウエストよりも着丈の短いセーター。大きく膨らんだ袖と胸元を綺麗(きれい)に見せる形は、2023年のトレンド。オーバーサイズセーターは、通常のサイズよりも大きく作られており、ゆったりとしたフィット感のため、カジュアルなコーディネートにおすすめ。またプルオーバータイプ以外なら、脱ぎ着がしやすいカーディガンが気温差のある時期に重宝する。

セーター 洗濯 ラベル
(c)istock/Liudmila Chernetska

セーターのお手入れ方法

セーターを長持ちさせ、美しい状態を維持するためには、適切なお手入れが重要。素材によってお手入れ方法が異なるため、まずは洗濯ラベルや製造元のケア指示を確認しよう。

・1日着たセーターをお手入れする方法
幅のあるハンガーに一時的に吊(つ)るして、ニット専用のブラシで埃(ほこり)を落とし、たたんで収納ケースに戻す。洗濯をする回数を減らすことでセーターを傷める頻度を減らし、より長持ちさせることができる。また、セーターがしわくちゃになってしまった場合は、セーターの内側から低温に設定したアイロンをかけてしわを取るようにしよう。

<セーターを洗う前の注意点>
セーターは手洗いが最適だが、洗濯機のドライコースやおしゃれ着コース、デリケートコースなどを使用する場合にもいきなり洗濯するのはNG! 初めて洗う際は、色落ちしないか確認しよう。まず、裾や袖などの目立ちにくい場所に洗剤を少量つけて5分間放置し、白い布で軽く押さえた際に、色移りがなければ洗濯してもOK。色移りがあった場合は、洗濯すると色落ちする可能性があるため、クリーニング店に相談を。

・洗濯機で洗う場合
洗濯機によって異なるが、おしゃれ着コースなどを選択し、セーターは洗濯用ネットに入れてから洗う。冷水またはぬるま湯を使用し、おしゃれ着用洗剤を選ぼう。特に新品のセーターは色移りを防ぐため、明るい色のセーターと暗い色のセーターを分け、漂白剤の使用は避ける。洗った後は、洗剤の残りを取り除くために、十分にすすぐ。

・手洗いをする場合
セーターを優しく押し洗いし、摩擦をおこさないように注意しながら、丁寧に手洗いをしよう。セーターは絞ったり、捻ったりせずに、水分を優しく押し出すように脱水するのがコツ。

<セーターを干す際のポイント>
セーターを吊るすと伸びたり、形が崩れる可能性があるため、平らな場所に広げて干す。その際に、直射日光や強力な熱源から遠ざけて干し、風通しの良い場所で自然乾燥させる。

・収納
シーズンオフにはセーターはクリーニングしてから保管しよう。虫から保護するために、虫除け剤や圧縮袋を使用するのがおすすめ。また、セーターを長期間保管する際は、ハンガーにかけずに折りたたんで収納する。重いセーターをハンガーにかけると、伸びたり変形したりする可能性があるため注意。

適切なお手入れを行うことで、セーターを美しく保ち、長寿命に!

Text: Saaya Hirade

信頼ブランドで見つけた大人の上質ニット7選
ユニクロプレスがセレクトした2023推しアウター5選

リンクを
コピーしました