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狂おしいほどの愛。尾野真千子が映画『千夜、一夜』で“待つ女”を熱演

──主演の田中裕子さん、夫役の安藤政信さんと共演してみていかがでしたか?

田中さんは以前共演させていただいて、今回2度目の共演でした。好きな女優さんですし、まねはしたくないけど、盗めるところはないかなって思いながらご一緒させてもらいました。安藤さんは、今回初めての共演でしたが、作品に対して真剣に向き合う姿を見て、「こんなに熱い人なんだな」って驚きました。素敵な人でした。

──緊張感の続く撮影だったと思いますが、オフの日はどんなふうに過ごしていましたか?

スタッフの皆さんと、佐渡の観光に行きました。海も山もあって、のどかで、いいところでした。

一人で散歩に行ったりもしました。それが、とってもいい気分転換になりました。

──長期のお休みが取れたら、何をしたいですか?

長期のお休みが取れたら、とにかく皆でワイワイしたい!

海外に行くとかじゃなくていいから、キャンプに行ったりして、人の目を気にせずワイワイした〜い。

──今後、挑戦してみたい役はありますか?

その時の感情によって、やりたいものって変わってくるんですよ。今、恋愛の作品をやりたいと思っていても、実際に役をもらった時には、気持ちが変わっていたりする。でも、作品も出会いなので自分の感情とピタッと合った時にいい作品が出来上がる。ちゃんと、そういうふうになってると感じます。これまでも、そうやって作品と巡り合わせてもらっていますので。

──映画を楽しみにしている皆様へメッセージをお願いします。

地味な映画ですが、これは愛に(れている映画です。

さまざまな葛藤や苦しさを抱えながらも、愛しているから待つ。愛しているからこそ区切りをつけて前に進む。

まだまだ、コロナが収束せず世の中が暗いなかで、エンターテインメントで勇気づけられるということが多いですよね。元気な映画を見て、スカッとして、「明日から頑張るぞ」と思えるようなものをみんなが求めているのかなと感じますが、この作品みたいに、ちょっと立ち止まって考えたり、一歩引いて、自分の気持ちを整理してみたりできるような……。感情が交差する人間味のある映画が見たいと思ってくれる人が、一人でも増えるとうれしいです。

©️marie claire/photos: Hagimoto Tomoko(still)/ interview & text Miyuki Kikuchi
尾野真千子 hair make-up: MAYU ISHIMURA/ styling : Asuka Emori〈BRÜCKE〉

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映画『千夜、一夜』
公開日:10月7日(金) テアトル新宿、シネスイッチ銀座ほか全国公開
配給:ビターズ・エンド
公式HP:https://bitters.co.jp/senyaichiya
©️2022映画『千夜、一夜』製作委員会

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