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狂おしいほどの愛。尾野真千子が映画『千夜、一夜』で“待つ女”を熱演

──もし、最愛の人が突然姿を消したら……、登美子のように帰りを待ちますか? それとも奈美のように前に進みますか?

今、夫が蒸発したら……。

ずっと帰りを待つと思う。でも、人生設計を考えたとき、何歳までに子供が欲しいとか、今、強烈に子供が欲しいとか、そういう思いがあるとしたら、いつまでも待っていられないですよね。だから前に進む選択をするかもしれない……。素敵(すてき)な人と一緒になるか? どうなんだろう、正直、その状況にならないと分からないですね。

──撮影中の印象的なエピソードを教えてください。

シリアスな物語なので現場に明るさというより、常にいい緊張感がありました。

リアルさを出すために、テストをせず本番に入って感情的なシーンを撮ることもあり、そういう時はキリッとした空気でした。

©️2022映画『千夜、一夜』製作委員会

──映画の中で、印象に残っているシーンはありますか?

夫役の安藤さんが自宅に帰ってきたシーンで、彼を思いっきり叩く場面があります。あの時は大変でした。怒り、悲しみ、虚(むな)しさ……感情を爆発させて安藤さんを叩くんですが、本当に感情的になってしまって、何度も思いっきり(いてしまったんです。本当に悪いことをしたなって思っています。

──かなり重要なシーンですね?

そうです。重要な場面です。

あのシーンを見た方の、心に伝わる演技じゃないとダメなんですよね。本気で(いているわけですから、そう見えないと。もし、中途半端に見えていたら、大失敗なので、どうか見てくださる皆様に気迫が伝わればいいなと思います。

©️2022映画『千夜、一夜』製作委員会

──田中裕子さんをはじめベテランの俳優陣が多く出演していますが、現場での思い出はありますか?

ベテランの方が多くいらっしゃる現場だったけど、それを意識して特別に振る舞うとかそういうことはなかったです。ただ、先輩たちがどんなふうに役作りとかをしているのかということが、すごく気になりました。色々なことを“盗みたい”という気持ちが大きかったのは確かです。

©️2022映画『千夜、一夜』製作委員会
映画『千夜、一夜』
公開日:10月7日(金) テアトル新宿、シネスイッチ銀座ほか全国公開
配給:ビターズ・エンド
公式HP:https://bitters.co.jp/senyaichiya
©️2022映画『千夜、一夜』製作委員会

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