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NewJeansからLE SSERAFIM、&TEAMまで。脱BTS依存を図るHYBEの新たな仕掛けとは?

HYBE JAPAN

BTSの大ブレイクにより、今や韓国の「4大芸能事務所」と呼ばれるほど飛躍的な成長を遂げたHYBE(ハイブ)。収益の大部分をBTSに依存する中、BTSメンバーの入隊による長期的なブランクが懸念されてきたが、今年はそんなHYBEに大きな動きが見られた年となった。

HYBEは、2013年にBTSを輩出し、GFRIEND(ジーフレンド)が所属する事務所 SOURCE MUSIC(ソスミュージック)、SEVENTEEN(セブンティーン)らを有するPLEDIS(プレディス)エンターテインメントを買収しながら、TOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)、ENHYPEN(エンハイプン)といった新人アイドルグループを約2年に1度のペースで世に送り出してきた。ところが、今年はすでに2組のガールズグループをデビューさせ、1組のボーイズグループが年末にデビューを控えている。稼ぎ頭であるBTSの入隊時期が迫る中、HYBEはここ数年かけて既存アイドルの強化と事業の多角化を進めてきたが、その流れにさらにブーストをかけるような動きだ。今回は、2022年デビューの新人アイドルグループ3組について見ていこう。

「時代のアイコン」を目指す期待の新人グループ NewJeans

2022年8月1日にHYBE傘下の新レーベル「ADOR」から登場した5人組ガールズグループNewJeans(ニュージーンズ)。BTSの「ソロ活動宣言」により急落した株価を再び引き上げることに貢献した期待の新人グループだ。1st EP『New Jeans』のタイトル曲の一つ「Attention」は、90年代をほうふつとさせるR&Bトラック。今までのK-POP的な音楽とは一線を画す、レトロとトレンドの両方を兼ね備えた神秘的なコンセプトに新時代を感じさせた。SMエンターテインメントのクリエイティブディレクターを務めてきた腕利きのミン・ヒジンがプロデュースしたことでも注目を集めている。グループ名の由来の通り、「いつ着ても飽きないジーンズのような時代のアイコン」になることはできるだろうか。

10月に2ndミニアルバムリリース控えるLE SSERAFIM

LE SSERAFIM(ルセラフィム)は、2022年5月2日にHYBE傘下のガールズグループ専門レーベル「SOURCE MUSIC」よりデビューした。デビュー早々、初期メンバーのガラムが活動休止となり苦しいスタートとなったが、何とか体制を立て直し再始動。デビュー曲の「FEARLESS」への評価は賛否の分かれる結果となったものの、ガラム脱退後の5人体制への切り替えの早さやYouTubeでのドキュメンタリー公開、2ndミニアルバム『ANTIFRAGILE』でのカムバック予告を経て、再び熱い視線が注がれている。元IZ*ONE(アイズワン)のキム・チェウォンや、元HKT48 / IZ*ONEのサクラ(宮脇咲良)、バレエ歴15年のカズハなど、メンバーのユニークなバックグラウンドを知って、一気に心を奪われた人も多いはず。

日本発のグローバルアイドル &TEAM

HYBE LABELS JAPAN 初のグローバルグループとなった男性9人組グループ、&TEAM(エンティーム)。ENHYPENを生んだオーディション番組『I-LAND』を経験したK、NICHOLAS、EJ、TAKIの4人に加え、今年の7月より配信されたオーディション番組『&AUDITION – The Howling -』で追加メンバーを決定。今年の12月にデビューを控えており、年明け1月から2月にかけて日本の主要都市でオフラインイベントを行う予定だ。

text: Akari Hiroshige

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