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鈴鹿央士が映画『ロストケア』で見つめた、超高齢化社会の日本と介護問題

超高齢化社会を迎える日本の介護問題に鋭く切り込んだ映画『ロストケア』(3月24日公開 )で、42人を殺めた殺人犯を裁こうとする検事をサポートする検察事務官・椎名役を演じた鈴鹿央士。「僕と同世代の人に見てもらいたい」と強く思うそのわけとは?

第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した葉真中 顕の小説「ロスト・ケア」が原作の本作品。連続殺人犯と検事が対峙し、なぜ彼が殺人を犯したのかに迫る社会派エンターテインメントストーリーだ。松山ケンイチが心優しい介護士・斯波宗典を演じ、斯波と対峙する検事・大友秀美を長澤まさみが演じている。

オーディションの時に確信した「これは意味のある作品になる」

──映画『ロストケア』に出演したきっかけは?

2019年にオーディションを受けました。企画書や脚本を読ませていただいていて、たとえ演じるのが僕でなくても、これは本当に意味のある作品になるだろうと思いました。

──脚本を読んだとき、どんなところに引かれましたか?

僕が上京した3日後に、ひいばあちゃんが亡くなったんです。祖母がひいばあちゃんを介護している姿を見てきたし、上京する前にも「行ってくるね」と挨拶もしてそれから亡くなったので、送り出してくれたのかなと心の中でずっと思っていました。この作品と出会って、家族や介護、死と向き合うことがとても身近に感じられましたし、必ずや素晴らしい作品になると実感しました。

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──撮影現場に入ったときはどんな気持ちでしたか?

初めに撮影したのは、42人を殺害した犯人・斯波の部屋でのシーンでした。僕が演じている椎名は事務官になりたてで経験豊富ではない役だったので、手袋をつけるのに苦戦したり、長澤さん演じる検事よりも少し準備に手こずる仕草を、監督と話し合いながら撮影したのが印象的です。

©2023「ロストケア」製作委員会

素敵な先輩たちと一緒にいられて、身にしみて幸せを感じた

──松山ケンイチさんと長澤まさみさんが対峙する場面で涙するシーンもありましたが、撮影現場ではどのようなことを考えましたか?

長澤さんと松山さんを間近で見ていたので「自分に何ができるんだろう」と色々と考えることはありました。ただ長澤さんがずっと温かく見守ってくださったり、涙のシーンでも監督のオッケーが出てすぐに松山さんが「よく頑張ったね」って言ってくださって。

カメラが回ってないときも、お二人にはとても支えられたなぁと思います。どれだけ素敵な先輩たちと一緒にいられたということを身に染みて感じられて、本当に幸せでしたね。

©2023「ロストケア」製作委員会

映画『ロストケア』
監督:前田 哲 
主題歌:森山直太朗「さもありなん」(ユニバーサル ミュージック)
出演:松山ケンイチ 長澤まさみ
鈴鹿央士 坂井真紀 戸田菜穂 峯村リエ 加藤菜津 やす(ずん) 岩谷健司 井上 肇
綾戸智恵 梶原 善 藤田弓子 / 柄本 明
3 月 24 日(金) 全国ロードショー
公式サイト:lost-care.com
©2023「ロストケア」製作委員会 配給:東京テアトル 日活

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