マックやケンタの使い捨て容器には罰金!脱プラスチック化のフランスで起きていること
2023.2.13

マクドナルドのイートイン容器は洗えるものに変更
パリ在住の読者から届いたフランスの最新レポート。サステナブルの概念がスタンダードになりつつある昨今、地球温暖化や大気汚染問題の解決に向けて、フランスでは国を挙げて本気の取り組みが行われている。私たちにもおなじみのあのファストフード店に対しても、脱プラスチックを実現するために徹底した施策が打ち出されているという。
2023.2.13
マクドナルドのイートイン容器は洗えるものに変更
パリ在住の読者から届いたフランスの最新レポート。サステナブルの概念がスタンダードになりつつある昨今、地球温暖化や大気汚染問題の解決に向けて、フランスでは国を挙げて本気の取り組みが行われている。私たちにもおなじみのあのファストフード店に対しても、脱プラスチックを実現するために徹底した施策が打ち出されているという。
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先日、パリのスーパーマーケットの写真を個人のインスタグラムにあげたところ、日本に住む友人から「フランスでは、卵は紙パックに入って売られているんだね。日本はいかにプラスチック包装が多いか、気付かされるよ」というコメントが届きました。
フランスはいま、2040年までにゼロプラスチック達成というゴールに向かって、脱プラスチック化に積極的かつ速いスピード感で取り組んでいます。
脱プラスチックの具体的な動きは、まず、16年に他国に先駆けて実施されたレジ袋の使用禁止から始まりました。21年1月にはストローやナイフ、フォークといったカトラリーへのプラスチックの使用および使用した製品の販売禁止、22年からはティーバッグや野菜・果物のプラスチック包装(一部食材を除く)やプラスチック製のおまけのオモチャなどが禁止になりました。こう振り返ると、友人が送ってきたコメントにもうなずけます。
プラスチックだけでなく、ゴミ自体を減らすことも常に考えられています。街のいたるところに衣料回収ボックスがあったり、スーパーマーケットやマルシェでは野菜や果物は基本的に量り売りで必要な分だけ購入できたりします。一定以上の席数があるお店では残った料理を入れる容器を提供しなければいけない法律があるので、食べきれなかった料理を持ち帰ることもフランスのレストランでは当たり前。
本田菜々絵
ほんだななえ 神奈川県出身。大学卒業後、株式会社資生堂に入社、営業を経て、マーケティングを担当した。結婚後、夫の転勤に伴いタイ・バンコク、ベルギー・ブリュッセルに滞在し、現在はフランス・パリ在住。旅行・ファッション・ショッピングが好きな3児の母。リンクを
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