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”ミツバチの楽園”をつくった。ハチミツ美容ブランドHACCIの女性創業者が抱く危機感と理想

高品質なハチミツを贅沢に使ったコスメや食品で知られる美容ブランド「HACCI(ハッチ)」が今春、三重県伊勢市の伊勢神宮の隣に、「ミツバチの楽園」をオープンする。世界的にも減少傾向にあるミツバチたちのために、清らかな水が流れ、多彩な花が咲き乱れる最高の環境をつくる。HACCIの創業者である水谷仁美CEOに狙いを聞いた。

ルーツは養蜂園 ミツバチと”会話”する祖父

水谷仁美CEOが2004年に設立したHACCI。日本で初めてハチミツを使ったコスメを手がけ、「美しくありたい」と願う女性から熱い支持を集める。そのルーツは、1912年創業の老舗「水谷養蜂園」にある。

HACCIは今年18年目を迎えるブランドですが、私の実家の水谷養蜂園は100年以上続いています。祖父は人間よりミツバチとしゃべる方が得意で、ミツバチに右に向かえと言えばその通り右に向かったなどと、小さい頃から聞かされていました。

HACCIの国産品は、ほとんどが実家のハチミツを使っています。今でこそハチミツコスメを見る機会は増えましたが、私が始めた当時は、日本のどこにもありませんでした。

HACCIでは、私自身が心から楽しい、幸せだと感じられることを大切にして、時間をかけて製品を開発しています。お客様が満足する100%ではなく、120%にすることを心がけているのです。例えば、食品のハチミツを充填するのは、機械ではなく手作業で行うことにより、味が全く変わってきます。

嬉しいことに、HACCIには世界各地からもいろんなオファーが届くようになりました。お客様と話をしていても、ミツバチをきちんと扱っている点が大変リスペクトされていると実感します。そこで、HACCIとして養蜂を含めてミツバチを育てたいと3年以上前から考えていました。

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減少が続くミツバチに最高の環境を提供

「ミツバチの楽園」は温暖な気候、澄んだ水と空気に恵まれ、豊富な木花が咲く。2,600㎡の敷地で、ゆくゆくは40万匹のハチミツを飼育する予定にしている。

HACCIとしての養蜂場ですが、実はコスメのためにやるわけではありません。世界でも日本でもミツバチが減り、大問題になっています。自然環境の悪化や地球温暖化、農薬などが原因とも言われます。ミツバチがいなくなれば、受粉できなくなり、多くの植物が存続できなくなる恐れがあると指摘されています。

養蜂はミツバチがいなければ成り立ちません。ミツバチの生態系を守り、正しくミツバチを増やしていくことから始めなければいけないと考えたのです。

「ミツバチの楽園」で何よりも重視したのが、ミツバチたちがどうしたらストレスを感じずに生活を送れるようになるかということです。今回の土地は、伊勢神宮に奉納するお米を作っている神宮御田という特別な場所の隣にあります。水や空気はきれいで、とても静かな環境です。そこに、松阪市の山々から土を運び、肥料を入れ、サクラやアカシア、トチ、リンゴ、ミカン、クロガネモチなど様々な種類の木や花を植えて一年中咲くようにセレクトしました。

ミツバチは花蜜や花粉を食料にしますが、四季折々に草花が咲き乱れる環境はなかなかありません。しかし、「ミツバチの楽園」であれば、ミツバチたちは常に豊富な蜜源に囲まれるため、すぐに食料を見つけられます。ハチミツを採るために巣箱は置かせてもらいますが、通常よりもかなり少なくします。ミツバチにとっての最適な空間で、女王バチが子孫を増やしてくれると期待しています。
さらに、ミツバチを育てるだけではありません。ハチミツのことを一般の方に知っていただくセミナーを開いたり、若手の養蜂家を育てる場所として活用したりしていきます。

静岡県と千葉県にも「ミツバチの楽園」を設ける計画があります。将来的には、ミツバチを通じて、生態系を守り、持続可能な環境へ貢献していきます。

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HACCIの人気商品。ハチミツで身体を洗うという発想から生まれたシャワージェル「HACCI ボディウォッシュ ビーハグ」


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戸塚光彦

ハチミツといえば紅茶もいいけど、コーヒーとも相性ばっちり。バルセロナで味わった「カフェコンレーチェ」が忘れられない

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