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脳を健康に保つために、海辺の散歩を満喫しよう!

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海辺に住むこと、あるいは海岸で数日間の休暇を過ごすことは、美しい景色を楽しめるだけでなく、健康増進にもつながる。新しい研究によれば、脳は潮風を吸うと特に刺激されるという。夏を最大限に利用して、脳の調子を整えるための提案を、マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。

この夏、多くの人々が休暇を利用してフランス、あるいは世界中のあらゆるビーチを訪れている。

海辺に住むことは、一年中ヨウ素を含んだ空気を楽しめるという利点もある。ヨウ素が健康に及ぼす影響を考えれば、良いことだろう。

2023年5月、オーストラリアの研究者が学術誌『Communications Earth & Environnement』に研究結果を発表した。ヨーロッパ14か国とオーストラリアに住む1万5000人に聞き取り調査を行った結果、「海岸の近くに住むこと、そして何よりも海岸に行くことは、人々の健康に大きな影響を与える可能性がある」というシンプルな結論に達した。

科学メディア『Earth』のインタビューに答えたイギリスの神経科学者Rachel Taylorによれば、海辺を歩くことは私たちの健康、特に脳に良いのだという。

海辺で「考え」がより明瞭になる

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Taylor氏は、海の空気は脳の機能を向上させ、バランス、幸福、健康に必要な化学物質の生成を助けると強調している。

「海の空気を吸うと、そこに含まれるイオンが脳の電気的機能を47%向上させ、新しい神経細胞経路を作るのに役立ちます」とTaylor氏は説明する。

しかし、水辺を散歩するだけで、なぜこれほどポジティブな効果が得られるのだろうか?

海辺を歩くことの利点。筋肉、呼吸、共同体

海や海の近くの新鮮な空気の中を歩くと、オキシトシンという、自分の帰属する場所を感じさせてくれるホルモンが体内で増加する。

「自分の居場所がないとか、何かに属していないと感じると、オキシトシンは分泌されません。海辺を家族で散歩すると、オキシトシンが分泌され、みんながグループの一員であることを感じられるのです」とTaylor氏は説明する。

砂の上を歩くことは心臓の健康にも良い。普段歩く道より、歩行に努力を必要とするため、特に足と体幹の筋肉を強化するのに役立つ。呼吸器系の健康も同様で、より新鮮で酸素を多く含む海の空気のおかげで、呼吸器系の問題を抱える人々にとって有益である、と言う。

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