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【パリ発】2023年度「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ」授賞式にアマル・クルーニーらが登場

© JeanPicon

「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ」はカルティエが2006年に設立した女性インパクト起業家を支援するためのプログラム。今年16回目となる授賞式では32名の受賞者が表彰された。

パリ、2023年5月10日―2023年度「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ」のフェローのランキングが「Forces For Good (世界をよくする力)」というテーマのもと、パリのサル・プレイエルで開催された授賞式で発表された。

キャスターで作家、女性活動家のサンディ・トクスヴィグ(Sandi Toksvig)が司会を務める中、独自な視点で女性のエンパワーメントに取り組み、変革実現の努力を継続している著名なリーダー、起業家、公職者、チェンジメーカーなど世界的な思想家や活動家が一堂に会した。

授賞式はアマル・クルーニー(Amal Clooney)のメッセージで開幕。「Clooney Foundation For Justice」の共同設立者で、国際弁護士として活躍するアマルは、誰もが輝く世界に必要なジェンダー平等をめぐり法廷で闘ってきた人物でもある。彼女の力強いスピーチに続き、カルティエ インターナショナルのプレジデント&CEO、シリル・ヴィニュロンが「カルティエは女性のエンパワーメントに対する取り組みを継続し、ビジネスを『世界をよくする力』として活用することを誇りに思います。インパクト志向の起業家たちの拡大し続けるコミュニティを祝えることを大変うれしく思います」と述べた。

カルティエ
© JeanPicon

今年受賞した32名のフェローは、今年から設けられた「オセアニア」と「フランス語圏サハラ以南アフリカ」を含む9つのリージョナルアワード、および2021年に設けられた「サイエンス&テクノロジー パイオニア アワード」と今年創設された「ダイバーシティ エクイティ&インクルージョンアワード」の2つのテーマ別アワードからなる11のアワードで、それぞれ1位から3位までの受賞が発表された。受賞者への助成金は、1位に10万USドル、2位に6万USドル、3位に3万USドルがそれぞれ授与され、更に起業家同士のグローバルなネットワークの活用や、ビジネスの成長を手助けするスキルや教育プログラムなどの総合的な支援が受けられる。

カルティエ

会場には日本から特別ゲストとしてアーティスト兼僧侶の西村宏堂も駆けつけた。「貧困やフードロス、教育問題など世の中で足りていない部分を補う活動をされている方がアワードを受賞され、カルティエから支援を受けられることが素晴らしいと感じました。日本の方たちもぜひ世界の起業家たちをお手本にして、このアワードに参加していただけたらうれしいです」。

2024年度の応募が2023年5月10日からスタートし、2023年6月30日午後6時(中央ヨーロッパ夏時間)まで応募者を募集する。詳しくはサイトwww.cartierwomensinitiative.comまで。

text: Keiko Suyama

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