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世界の美しさにインスピレーションを得た「カルティエ」のハイジュエリーコレクション—“ボーテ デュ モンド”

Iris Velghe © Cartier

【パリ駐在員レポート】今年1月にパリで発表されたカルティエのハイジュエリーコレクション“ボーテ デュ モンド”の最新作。世界とその多様性の美しさに視線を注ぎ、壮麗かつ生き生きとしたハイジュエリーとして表現した。

見事な構成を見せる鳥の羽から、熱帯魚の波打つような動き、そして日本の伝統的な織物まで…、世界に存在する多様な美しさにインスピレーションを得ながら、今日の視線を通してデザインに置き換えるカルティエ。 ヴァンドーム広場に面する高級ホテルのリッツ・パリを会場にして披露された新作のハイジュエリーは、豊かに表現された個々のデザインと圧巻の作品数で、その多様性を存分に感じ取ることができるコレクションとなった。

「カルティエ」のハイジュエリーコレクション—“ボーテ デュ モンド”
約20セットほどの多様なハイジュエリーが輝きを放つ展示会場

オセル ネックレス—クジャクの羽の色合いに魅せられて

ブルーとグリーンの力強いカラーコンビネーションは、「ピーコックパターン」の名で、カルティエのシグネチャーとして存在感を高めている。

クジャクにオマージュを捧げるオセル ネックレスは、16.59カラットと6.19カラットの2個のオパールと、21.18カラットのザンビア産エメラルドが際立ち、色だけでなく、クジャクの羽に特徴的な丸い斑点の目玉模様も表現。小さな斑点模様はブラックラッカーが縁取るラインに強調され、互いに重なり合った部分に隠された、動きを見せる小さな羽は、この上ないしなやかさをもたらす。上部のオパールは、ブローチとしても身に着けることができる。

「カルティエ」のハイジュエリーコレクション—“ボーテ デュ モンド”
オセル ネックレス
プラチナ、エメラルド、オパール、ブラックラッカー、ダイヤモンド
© Cartier

スプレンデンス ネックレス—熱帯魚の波打つような動きを表現

水にたゆたう優美なひれを抽象的に表現するハイジュエリーネックレスを作ろうという、カルティエの強い思いが込められた作品。
スピネルのカスケードは色同士の調和と、徐々に大きくなるサイズを重視して厳選された。ビーズは一つ一つ、目には見えないキャップ状のものに微小な鋲で留められ、鋲の表面は魚のうろこが水に反射するように光と戯れる。オーバルとペアシェイプの合計27.79カラットのスピネルを9個セットし、スクエアと菱形のダイヤモンドがちりばめられ、身体の曲線に沿うしなやかなジュエリーを際立たせる。

「カルティエ」のハイジュエリーコレクション—“ボーテ デュ モンド”
スプレンデンス ネックレス
ホワイトゴールド、スピネル、ダイヤモンド
© Cartier

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お問い合わせ先

カルティエ カスタマー サービスセンター/0120-301-757

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