H&M PR室井麻希さん「手をつなげる場を作る」 子育てと仕事を両立し新たなチャレンジへ
2023.5.1
2023.5.1
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育休中、幼稚園が休園していたコロナ禍の2020年、室井さんは父方の実家がある栃木県那須塩原市に家族と滞在していた。自然との触れ合いを通じて生き生きとする子どもたちを見て、都会暮らしとの違いに気づいて以来、頻繁に那須と東京を行き来するようになる。
「那須にいる間、子どもたちはゲームやテレビではなく、ずっと外で遊んでいて、帰りたくないって泣くんです。やっぱり自然の魅力ってあるんですよね。そこでゴールデンウィークに約40人強の友人や親戚を招いたところ、疲れていた子がハツラツとしたり、土に触れて元気になったりして帰る人たちを目にして、この場所をもっとパブリックにしたいと思うようになったんです」
市会議員をしていた室井さんの叔父も同地にて移住者を受け入れ、町おこしの場として農や自然とのふれあい、クラフトをするなど誰もが自由に使える村にしていたという。
そこで室井さんがまず始めたのはワークショップだったのだが、そのきっかけとなったのは子どもたちのオンライン授業だった。正解を知っていても「答えを間違えて先生に怒られたらやだ」という理由から挙手をしない我が子。「私が知っている普段の彼らはもっとアクティブなのに」と愕然(がくぜん)としたそうだ。
しかし室井さんにも思い当たるふしはあった。日本人の発言のできなさについて、仕事中に痛感していたのだ。
「欧米で鍛えられた同僚は発言を否定されることに慣れている一方で、日本チームは否定されると個人を非難されたと思う傾向にあるんです。そしてディスカッションや交渉が苦手な人が多い。文化の違いがあるにせよ、子どもたちが自分と同じようにならないためにどうしたらいいかとずっと考えていました。私自身、10年もかけてやっとディスカッションに慣れて、交渉ができるようになってきたので。それでもまだまだなのですが」
日本の教育は、挙手をして「正しい」答えを出すことが重要視されるが、時にはそれが邪魔になることがあると感じていた。
早速、子どもたちには学校の授業とは異なる教え方をするオンライン教室「アリストテレスの窓」の授業を受けさせてみた。たちまち、臆することなく発言ができるように変わっていく我が子の姿を目の当たりにした室井さんは、ここで新たな扉「誰もが来られる、誰もが居心地のいい村(コミュニティ)を作る」を開いた。
「Mugler H&M(ミュグレー・エイチ・アンド・エム)」コレクション
発売日:2023年5月11日(木)
展開店舗: H&M限定店舗および公式オンラインストアにて発売
公式サイト:https://www2.hm.com/
Mugler H&M Music Video
https://youtu.be/ln_BCDzVPQM
室井麻希
エイチ・アンド・エム へネス・アンド・マウリッツ・ジャパン株式会社/PRコミュニケーション マネージャー。宮城県出身。大学卒業後、外資系広告代理店に入社。退社後、モデル活動をしながら香港をベースに台湾、シンガポールなどアジア各地で暮らす。2008年にピーチ・ジョンのPRに転職。マーケティングPRマネジャーとして活躍後、H&Mにヘッドハンティングされ2012年より現職に就任。プライベートでは2児の母。2019年に「tetote~サンタプロジェクト」をスタートした。
Instagram:lovelymakirin , tetote~サンタプロジェクト~
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