H&M PR室井麻希さん「手をつなげる場を作る」　子育てと仕事を両立し新たなチャレンジへ

いつまでも情熱を注ぎ続ける

コミュニティ作りは今、アリストテレスの窓の教師と保護者たちが一丸となり、構想段階に入っている。「子どもたちだけではなく、老若男女誰もがエンパワーされる場所、癒やされるような場所を目指したい」と言う。

日々の仕事と子育てに加えて、ボランティア活動にも情熱を燃やす室井さんに、疲れることはないのかと尋ねてみた。

「ありますよ。だから子どもたちと夜10時には寝ちゃいます（笑）。でも最初にサンタさんが36人集まったときの感動は忘れられませんね。私はこんな素晴らしい世界に住んでいたんだって。ボランティアは誰かを助けたいとか、幸せにしたいという思いではなくて、『みんなで一緒に手をつないで生きていこうよ』という感覚なんです」

室井さんの活動のなかで少々問題があるとしたら、サンタをしていることを我が子たちに話せない点だと言う。だからその時期になると家に届く数々のプレゼントを前に、「ママはサンタさんのお手伝いをしている」ことになっている。

「H&Mにいるからこそつながれる人がいたり、日本だけじゃない知識や意見が入ってきます。今がベストバランスなんです。母がしていたように、知人ではなくても、疲れた人や困っている人、人生絶好調の人や誰かに手を差し伸べたい人も、みんなが手を取り合って生きられる場所を実現したいと本気で思っています」

H&Mがミュグレーと初コラボ

室井さんがPRをするH&Mでは、この春新たなコラボレーションが発表され、華やかにボルテージが上がっている。

ミュグレー（Mugler）のユニークで活気に満ちた精神を表現する「Mugler H&M」コレクションが、5月11日よりH&M公式オンラインストアおよび限定店舗にて販売。ウィメンズ＆メンズウェア、アクセサリーでH&Mのコラボ至上最も多い100型以上展開する。パーティーシーンに合うドレッシーなものから、デイリーユースに活躍するアイテムまでそろう。

今回のコラボレーションは、ミュグレーの創始者である故ティエリー・ミュグレーとケイシー・カドワラダー、H&Mの3者で実現したものとなり、ティエリー・ミュグレーの最後のコレクションとも言える。80年代と90年代にボディコンやセックスポジティブのムーブメントを先駆けたことで知られているミュグレーのアーカイブピースと現代風のアイテムの両方が含まれており、アーカイブコレクションには、ティエリー・ミュグレー時代のスペシャルタグが付いているので要チェック。

BLACKPINK（ブラックピンク）、Dua Lipa（デュア・リパ）、Beyonce（ビヨンセ）などのアーティストが着用するなど音楽との親和性も高いミュグレー。90年代の曲をリバイバルしているキャンペーンムービーも必見だ。

photo: Tomoko Hagimoto　interview & text: Tomoko Komiyama

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