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パリの料理家が直伝、ふだんづかいの美味しいヴィーガン・レシピ

パリジェンヌも大好きな「タブレ」

「タブレ」
「フランスの家庭で夏によく作られるやや主食よりのサラダ。思い立ったらすぐ作れるので重宝します。私はハーブをたっぷり入れて、ドライフルーツやナッツも加えてレモン汁をビシッと効かせるのが好き。キョフテ(本書参照)にもぴったりのサラダです」(室田さん)

タブレ
タブレ(『パリの菜食生活 ふだんづかいのヴィーガン・レシピ』より)

<材料(2人分)>
イタリアンパセリ(茎ごと) 50g
ミント(葉っぱのみ) 10g
ミニトマト 4個
きゅうり 1/2本(50g)
レーズン 大さじ山盛り1
ドライ無花果 1個
ナッツ(くるみ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、松の実などあれば取り混ぜて) 20g
赤玉ねぎ 1/4個(50g)
オリーブオイル 大さじ2
レモン汁 1/2個分
塩 2〜3つまみ
クスクス(スムール) 1/2カップ

<作り方>
① クスクスは袋の表記どおりに戻してフォークでよくほぐしておく。
② ハーブ、ミニトマトはみじん切り、きゅうりは小さな角切り、赤玉ねぎはみじん切りにする。ドライ無花果は薄切り。
③ 全てを合わせて、レモン汁とオリーブオイルを加え、塩で味を整える。

簡単なのに深みのある味わいにとりこ「豆腐丼」

「豆腐丼」
「母が作ってくれて、うまさに感動した丼ぶりです。黒砂糖があればぜひ、いや、これのためにわざわざ黒砂糖を買ってほしいくらい黒砂糖がポイントを稼ぐタレです(黒砂糖を既に3回言っている時点で私の執着、もとい情報が伝わっているかと思われますが)。黒砂糖だと、結構たくさんかけても不思議とタレが甘ったるくなく、また生姜と豆腐とナッツによく合います」(室田さん)

豆腐丼
豆腐丼(『パリの菜食生活 ふだんづかいのヴィーガン・レシピ』より)

<材料(2人分)>
ご飯 小さめの丼に2杯分
絹ごしの美味しい豆腐 300g
にんじん 中1/5本(30g)
きゅうり 1/5本(30g)
赤玉ねぎ 1/8個
胡麻 小さじ1
ピーナッツ 大さじ2
香菜、またはシソ

[タレ]
黒砂糖 大さじ1と1/2
醤油 大さじ2
おろしニンニク 1/2片分
生姜 5g みじん切り
胡麻油 大さじ1と1/2

<作り方>
① 豆腐はよく水気を切っておく。タレの材料はよく混ぜておく。
② にんじん、きゅうりは細千切りにする。赤玉ねぎは繊維に沿って薄切りにして5分ほど水にさらしてよく水気を切る。ピーナッツはみじん切りにする。香菜は茎ごと粗くみじん切り。
③ 熱々のご飯に豆腐を手で軽く崩しながらのせて、にんじん、きゅうり、赤玉ねぎ、胡麻、ピーナッツをのせてタレをかける。香菜を散らしてかっこむ。生姜辣油(本書参照)をのせても美味しい。

教えてくれたのは……

室田 HAAS 万央里さんの著書『パリの菜食生活 ふだんづかいのヴィーガン・レシピ』(青幻舎)

〈左・中央〉室田 HAAS 万央里(ムロタ ハース マオリ)さん。パリにてケータリング業、料理教室や出張料理を行う。〈右〉室田 HAAS 万央里さんの著書『パリの菜食生活 ふだんづかいのヴィーガン・レシピ』(青幻舎)

著書では、簡単で美味しい植物由来かつ日々の献立に使えるレシピが約100品掲載されている。室田さんの暮らしのエッセーも必読だ。

text: Tomoko Komiyama

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関連情報

Profile

室田 HAAS 万央里(ムロタ ハース マオリ)

東京生まれ。17歳でNYに移り住んだ後、インドネシア、再び東京を経て2003年に渡仏。モード界で働いた後、ケータリング業に転身、料理教室や出張料理をパリで行う。現在は主にオンラインでのヴィーガン料理教室、企業へのレシピコンサルティングなどを手がける。ハム好きな4歳の娘、ほぼベジタリアンな夫と暮らしながら「みんなが喜ぶヴィーガン料理」をInstagram@maorimurotaで発信している。2019〜2021年、朝日新聞デジタル&W で「パリの外国ごはん そのあとで。」を連載。著書に“Tokyo Les recettes culte”, “Cuisine Japonaise maison” (ともにフランス、Marabout 社)がある。

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