女優から社会活動までパワフルに生きる シャーリーズ・セロンにとって“香り”とは？

シャーリーズは、女優としてだけでなく、プロデューサーとしても幅広い活躍を見せているが、一方で慈善家としても精力的に活動している。2007年には、「シャーリーズ・セロン・アフリカ・アウトリーチ・プロジェクト（CTAOP）」を設立し、HIVの感染予防や女性に対する暴力の撤廃など、アフリカの若者たちの支援に尽力。その原点となるのは、幼少期の体験が大きいと振り返る。

「南アフリカでAIDSが猛威をふるっていた頃に、幼かった私が目にした母の人々に対する共感と気遣いを決して忘れることはありません。そのときに、もし自分が社会に還元できる立場になったら、単に変化や意識を促すだけでなく、正義のために戦っている人たちを押し上げ、困難に直面している人々の声を広めるために自分の立場をうまく利用する必要があると感じたのよ」

このほかにも、多岐にわたる問題に取り組んでいるが、その背景には2人の養子を迎えて母親となったことも大きなモチベーションになっているのだという。

「困難な状況や危機はまさにいま進行中で、変化が急務。だからこそ、私たちは互いに支え合うべきであり、それが人間として当然の行いだと子どもたちに教えることが最も重要だと考えているわ。そして、私には夢があるし、まだ挑戦していないこともたくさんある。具体的なリストがあるわけではないけれど、あらゆる可能性やチャンスに対してつねにオープンでいられるようにしているの」

フランス語で「大好き」という意味の「ジャドール」は、クリスチャン・ディオールがかつて愛した言葉の一つだが、その思いを受け継ぐように自分自身を愛する喜びを体現しているシャーリーズ。芳醇なフレグランスを彷彿とさせる官能的で情熱的な彼女の生き方は、これからも人々を魅了し続けるに違いない。

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