Culture

赤みを帯びた花崗岩が印象的な松濤美術館。ファサードが緩やかに湾曲しているのは、住宅地にある狭い敷地を少しでも広く見せるための工夫だったとか。よく見ると庇の下のライトがランダムに配置されている(撮影・高橋直彦)
【what to do】松濤美術館で開催中の「白井晟一 入門」展。美術館で美術館を鑑賞する愉しさを発見する
2022.1.23 / marie claire
知的好奇心あふれる『マリ・クレール』フォロワーのためのインヴィテーション。それが”what to do”。今回は、美術館で頻繁に開かれるようになった建築展について。実は見せ方が難しい。設計図や小さな模型の展示だけでは一般の人にとっては敷居が高いからだ。そこでどうしたか。空間を体感することのできる実物大の模型を造って展示の目玉にするように。一歩進めて、美術館の建物そのものを作品として見せる展示も。1月30日まで東京の渋谷区立松濤美術館で開かれている「白井晟一 入門」展もその一つ。白井(1905-83)晩年の傑作を素の状態で探索できるユニークな企画だ。