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世界を救う革命的映画『バービー』が見逃せない3つの理由

ほとんどの悩みは植え付けられた幻想? 現代を生きる私たちにかけられた呪いを解く最高のメッセージ

ここまで読み進めてくれたあなたは、映画『バービー』がただのファッションアイコンムービーでないと予感しているだろう。一体どんな衝撃と目覚めを与えてくれるのか……?

映画『バービー』
(c)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

近年、多様性という言葉を上辺だけ切り取って資本主義に利用する流れに嫌気がさしているのは私だけだろうか? 細かい例えで言えば、イエベやブルベ、骨格診断など、選択肢が増えて自由を手にしたかと思いきや、どんどん首を絞められていることに気づいた。「あれ? 前はもっと自由にファッションもメイクも楽しんでいたはず。いつの間にか、世間が作る複雑化したカテゴリーの中だけで生きていた……」と。求められる理想の解像度がどんどん上がっているだけで、本物の自由から遠ざかっている気がして心底うんざりしていた。そんな時に出会った映画が『バービー』だ。

映画『バービー』
(c)2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

もしかしたら、さまざまな強迫観念を植え付けられて生きている私たちは、服を取っ替え引っ替え着せられて、手のひらで踊らされているバービー人形と同じなのかもしれない。今こそ人形を卒業し、人間として生きる時なのかもしれない。子供の頃から無意識に植え付けられた固定観念に洗脳され、日々苦しみながら生きる私たちの心を救い出す女神のような映画だ。人間として生きていると辛いことの方が多い。それでも、不完全だけど愛おしい人生の尊さを見出させてくれ、価値観をも変えてしまう映画なのだ。本物の自己肯定を示し、呪いから解放してくれる。うんざりするほど聞き飽きた、寄り添ったフリをした上辺だけの言葉を吹き飛ばし、傷ついた私たちの心を癒やす。あなたの真実の姿を取り戻す力を与えてくれる。

観念という今まで見えていなかった手枷(てかせ)を破壊し、心の奥深くから自由への解放を促す映画『バービー』。キャッチコピーにある「“完璧”よりも大切なもの」を知ったあなたはきっと映画館から出た時、自分を祝福する素晴らしい気持ちでいっぱいになって、今までとは全く違って見える本物の空を見上げるだろう。

edit: Maki Kunikata

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映画『バービー』
8月11日(金)全国ロードショー
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DIZ

SNS総フォロワー20万人超えの映画活動家。ひとりでも多くの人に映画の素晴らしさを伝えるため、体験型の映画イベントを企画プロデュースしたり、配信サービスの企画・コピーライティング、さまざまな作品の評論を寄稿したりと、枠にとらわれずに新たな映画の楽しみ方を提案し続けている。
Twitter:@DIZfilms Instagram:@diz2049

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