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3つの韓国ドラマから学ぶ、幸せの掴み方

「その年、私たちは」

大人になるほど素直になれる幸せ

高校時代、チェ・ウシク演じるウンは成績最下位で、絵ばかりを描いていた。片や、キム・ダミ演じるヨンスは、成績優秀でウンとは正反対。そんな2人がドキュメンタリー企画に出演。その後、2人は5年間交際を続けるが、破局してしまっていた。

高校時代のドキュメンタリー企画で10年後の姿を問われていた2人だが、ウンは好きだった絵を描くことで成功し、風景や建物の絵を得意とする人気画家・コウとなっていた。ヨンスは小さな広告代理店でリーダー職を務め、クライアントのプロモーション企画の立案から実施まで、奮闘する日々を送っている。

一方、ウンとヨンスの高校時代の友人のジウンは、テレビ局に勤めていた。ジウンの上司は10年前のドキュメンタリーの担当ディレクターで、ウンとヨンスの作品がSNSで話題となっていることから、ジウンに「2人の10年後をドキュメンタリーに撮れ」と命じられる。

新たなドキュメンタリー撮影に協力することにしたウンと、大事なクライアントの企画に絵を描く交換条件として、ウンからドキュメンタリーに出ることを突きつけられたヨンスは、これを機に再び関わりを持つことに……。

高校時代の2人は、相手の表面的な態度や言葉をそのまま受け止め、傷つけ合っていた。幼いころに両親を亡くし、祖母に育てられたヨンス。人気の定食屋の一人息子として育ちながら、悲しい出生の記憶を持つウン。2人はお互いの悩みや苦悩を打ち明けることが出来ず、強がったり、憎まれ口を叩いてしまったり。

ドキュメンタリー撮影を機に、改めてお互いを知ることで、相手からの思いに気付き、2人は受け入れていく。何が自分に必要なのか、そばに居てほしい人が誰なのか? 確かめながら幸せを掴んでいく2人。

物語の最終話は、3回目のドキュメンタリー撮影で締めくくられる。
お互いを知って寄り添う姿に、人を知ること、理解することで得られる充足と幸せが表現されている。若いがゆえの不器用さを経て、思いやる気持ちが通じる幸せを教えてくれる。

幸せとは、いつでもずっと快適で思い通りに過ごすことではなく、一人一人が人生の課題に向き合い、考え、少しずつ乗り越えることで気付く、小さな変化の積み重ねで得られるものかもしれない。そんな当たり前のことを、紹介したドラマが語りかけてくれる。俳優たちの演技に感情移入をしながら、視聴後に感じた気持ちを大事にしたいと思える作品たちだ。

text: Ryoko Morita

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