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2023年韓国エンタメを代表する必見ドラマはこれだ!

先月4月28日に、韓国文化芸術界を代表する映画、ドラマ作品及び、俳優を対象に韓国エンタメ界に貢献した作品を選定する芸術祭「百想芸術大賞(ペクサンげいじゅつたいしょう)」が行われた。本芸術祭では、2022年4月から2023年3月に韓国内で公開された作品を対象に各賞の受賞作が決定。

今回は本芸術祭でドラマ部門の最優秀作品賞や大賞受賞者を改めてご紹介しながら、必見ドラマの見どころを解説する。

今年で第59回を迎えた「百想芸術大賞」は、韓国エンタメ界を代表する歴史ある芸術祭だ。映画、TVの両部門を中心に、広くエンターテインメント業界への貢献や功績を業界が選定した専門家たちが検討し、受賞者を選出する。

脚本賞:「私の解放日誌」

日常生活の息苦しさから、自分と向き合い成長する人々の物語。

ドラマの良し悪しは出演する俳優の演技もさることながら、俳優たちを通じて発せられるセリフの力によって決まるのではないだろうか? また、視聴者を飽きさせず、物語の世界へ導く構成や展開も作品成功の鍵となる。作品が人気を得るために、最も重要なのが脚本の力と言ってもよいだろう。

今年のTV部門最優秀脚本賞は「私の解放日誌」の脚本家であるパク・ヘユン氏が受賞した。ソウル郊外の町で日常に閉塞感(へいそくかん)を感じながら生きる主人公が、過去をもつアルコール中毒の男と出会うことで、自分と向き合い、自らの価値や生き方を見つけていく様子が情感豊かなセリフのやり取りを通じて描かれる作品だ。翻訳を通じてセリフを追うと、少々地味で起伏の少ない物語のように思えるのだが、情緒に溺れることなく、時に冷静な視線で語られる物語は、自分らしく生きることとは何なのか?と考える機会を与えてくれる。

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