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11月8日は「いい歯の日」。歯科衛生士に聞いた、正しいオーラルケアのポイント

朝は食べる前に磨くべき? それとも食べたあと?

「朝食前の歯磨きも、食後の歯磨きもどちらも重要です!

寝ている間は唾液の分泌量が減り、細菌が繁殖している状態です。歯磨きをせず飲んだり食べたりすると、寝ている間に繁殖した細菌を体内に入れてしまうことになります。

食べ物はお口の中の細菌の栄養にもなるため、食後の歯磨きも大切です。お口の中は本来中性ですが、食後は酸性になり歯の表面が一時的に弱い状態になるため、食後すぐの歯磨きは歯が傷ついてしまう可能性があります。そのため、お口の中が中性に戻る20分後の歯磨きが理想です。

20分後に歯磨きができない場合は、うがいだけでも行いましょう。口の中をすっきりさせたい時にはマウスウォッシュやガムがおすすめ。ガムはキシリトール配合のもの、可能なら100%キシリトール配合のものを選んでいただくと良いです。歯科医院で購入できると思いますよ」

そもそも歯が黄ばむのはなぜ?

「歯の黄ばみはタバコやコーヒー、紅茶やワインといった飲料、カレーなどの食品に含まれる色素による着色が原因の場合が多く、具体的には以下のようなものです。

1)カレーやスパゲティ、ソースやしょうゆなど色の濃い食べ物
2)コーヒー、お茶、ワインなどの色の濃い飲み物

また、年齢を重ねるにつれて起こる加齢変化による黄ばみもあります」

口腔内の健康を保つには毎日の正しいセルフケアが欠かせない。自分に合ったアイテムや磨き方のポイント、さらに黄ばみの原因などを知り、効果的な歯磨きを心がけよう。そして、虫歯や歯周病の“治療”のためだけでなく、“予防”のためにも、かかりつけ歯科医を持って定期的な検査とメンテナンスを行おう。

text: Mie Arisumi

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Profile

菅野紋加(かんの・あやか)
東京都内の歯科医院で研鑽を積み、現在は渋谷区代々木にある「ライラデンタルクリニック代々木」にて歯科衛生士として勤務中。
ライラデンタルクリニック代々木

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