未来につながるサステナブルな旅。山岳&海洋リゾートの自然遺産を守る、各国のアクション

パンデミックの終息とともに、世界の人々が再び旅に出るようになった。そこに「サステナブル・ツーリズム」というトレンドが生まれているのを、ご存じだろうか? ただの観光にとどまらない、新しい体験が生まれる旅に出てみよう。

パンデミックの終息とともに、世界の人々が再び旅に出るようになった。そこに「サステナブル・ツーリズム」というトレンドが生まれているのを、ご存じだろうか? ただの観光にとどまらない、新しい体験が生まれる旅に出てみよう。
[INDEX]
観光業を含め、あらゆる分野で「サステナブル」へと舵を切っているヨーロッパ。中でも観光&環境立国・スイスでは、長年にわたる国の取り組みによって、その圧倒的な大自然と生物や文化の多様性が守られている。ゴミの削減やリサイクルといったエコロジカルな活動はもとより、伝統の食や暮らしを守り受け継いでいく努力が、国民の中に深く根付いているのだ。
スイス政府観光局では、「スイス+サステナブル」を組み合わせた造語「スイステナブル」を共通ブランドとして、ホテルやレストランなどの施設、交通機関などの観光サービス企業・団体などを認証。観光客だけでなく観光業界への啓発にもつなげている。

また、ヨーロッパでは、CO2排出量を抑えられる鉄道の旅が人気。スイス全土にも鉄道ネットワークが張り巡らされ、特に雄大な自然を眺めながら移動できる山岳鉄道は、スイスならではの旅の魅力でもある。

スイスではさらに、ガソリン車の乗り入れ禁止リゾートを設け、クリーンエネルギーを用いたロープウェイの新プロジェクトを推進するなど、より踏み込んだ多くの取り組みがなされている。

南太平洋に浮かぶ楽園、タヒチ(フランス領ポリネシア)もまた、数十年にわたって環境と文化の保護に積極的に取り組んでいる。世界最大の海洋保護区を創設していて、タヒチの海域を拠点とするクルーズ船は、政府によって乗客数700人以下の中小型船を優遇。伝統的な漁法による責任ある漁業も守られている。
さらに、航空会社から大手ホテルチェーンまで、タヒチの島々の観光産業に関わる全ての主要企業が、サステナブルな観光に向けた熱心な取り組みを続けている点も注目だ。

名優マーロン・ブランドが、環礁の美しさに魅了されて購入したというテティアロア島。そこに立つホテル「ザ ブランド」は、タヒチの島々におけるサステナブルな観光のパイオニアと言える。世界で最も広く利用されているグリーンビルディング評価システム「LEED」認証の最高位・プラチナを、リゾートでは世界で初めて取得。ホテルでは環境保全料を導入し、サンゴの植林プログラムに寄付するといった、環境を保全する社会的な投資も実施している。また、島内では太陽光を始めとする再生可能エネルギーの利用を中心に、深海水冷却システムなどを駆使。CO2排出ゼロで運営する世界初の「ゼロ・エネルギー使用」リゾートとして、地元住民の雇用やローカルなサービス企業との協力を促進するなど、インクルーシブでサステナブルな開発にアプローチしている。


・自然、文化、人と出合って、未来につながる新しい旅の形
・ホテル「シックスセンシズ京都」でかなう、心身共にリトリートする旅
「ザ ブランド」
https://thebrando.com/
【雑誌『marie claire』のPDFマガジンダウンロードページ】
©︎marie claire/text: Satsuki Tadokoro
リンクを
コピーしました