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美弥るりかのエッセイ「目からうろこが落ちた、私を強くしてくれる言葉とは」

執着を手放すことで視野が広がる

人にはそれぞれ、尊敬している方やさまざまなことを指南してくれる方というのがいらっしゃると思うのですが、私にも会うたびにすてきな言葉で導いてくれる、心の師匠のような方がいます。

その方との会話には「目から鱗(うろこ)」という言葉がピッタリ当てはまるような、「人生の気づき」がたくさんあります。お会いした日の帰り道はいつも、すてきな言葉を忘れないようにメモしておくのですが、今回はそのなかでもとくに心に響いた言葉を、皆さんに紹介させていただきますね。

夜空 オリオン座
イメージ写真(写真AC)

「何があっても、なくても大丈夫」

という言葉です。

人は生きていると「あれが欲しい、あんなふうになりたい」と、自然と欲が生まれてしまうことがあると思います。でも、ある願いに固執して、それがかなわなければ嫌だと思ってしまうと、視野が狭くなってしまい、ほかにある可能性に気づけず逃してしまっているかもしれません。

だから、この言葉通りに、願いどおりのことが起きても起きなくても、欲しいものを持っていても持っていなくても、大丈夫。

願いを手放すことで視野が広がり、その先の人生にもっとよい状況が用意されているかもしれないな、と私は思うようにしています。

早春 梅
イメージ写真(写真AC)

今までは願いに執着してしまっていたこともあったのですが、この言葉を思うだけで、何か願いが生まれても、願った後にその気持ちを手放すということができるようになりました。そうやって過ごすことで心の安定につながっています。

日本は言霊の国だと聞いたことがあります。
私も言葉には大切なエネルギーが込められていると思い、人に対してかける言葉や、心の中で思う言葉も、大切にしていきたいなと日々思って過ごしています。

私が大切にしているこの言葉がどなたかの心に届いたらうれしいです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!
また次回お会いしましょう。

text: Rurika Miya

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Profile

美弥るりか

みや るりか アーティスト、俳優。 2003年に宝塚歌劇団に入団(89期)。星組に配属後、12年に月組へ組替え。幅広い役柄を好演し、人気と実力を兼ね備えた男役スターとして活躍。17年『 瑠璃色の刻 』、 2019年『 アンナ・カレーニナ 』で 主演を務め、同年6月退団。退団後、ジェンダーフリーな表現者、アーティストとして舞台やライブ公演等で活躍中。2月27日(月)まで舞台『キングダム』(東京・帝国劇場)に出演。8月上演予定の「a new musical ヴァグラント」(明治座)への出演も決定している。詳細は下記オフィシャルサイトへ。
◆OFFICIAL SITE https://rurikamiya.com/

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