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【妹たちへ】今がいつだって「一番いい時」 名倉加代子

名倉加代子さん(舞踊家・振付家)

どうしたらいいかわからない……。 女性は人生の選択肢が多く、仕事でもプライベートでも迷うことは少なくありません。そんな時、ちょっと先を生きている「姉」たちの言葉から自分らしく生きるヒントを探してみませんか。

名倉加代子(舞踊家・振付家)

人生で大事なことは、とにかく諦めないこと。一歩、前に踏み出す勇気を持つことです。

私は「かきくけこ」のルールというものを、日々大事にしています。

「か」は、感動する心を失わないこと。心が震えるような経験は、人間としての魅力を引き出してくれます。

「き」は興味を持つこと。常識にとらわれず、好奇心を持つことは、人生を豊かにします。

「く」は工夫をすること。年齢を理由にして何かを諦めるとか、忙しいことを理由に挑戦を止めるとか。工夫があればそういう選択をしなくてすむでしょう?

そして「け」は、健康でいることを心掛けること。

最後の「こ」は行動です。感動し、興味を持ったことは、健康を保ち、工夫することで、いつでも行動に移せるんです。

そして、感謝の気持ちを常に忘れないことも大切。

私もそうですが、私の生徒さんたちもダンスを続けていられるのは、周囲の協力があってこそだと思うんです。

自分の喜びは、みんなの喜び。感謝をすると気持ちが優しくなって、心にもゆとりが生まれます。

ゆとりが出れば、周囲のことも思いやれる。ステキな人生を送る秘訣って、意外とシンプルですよ。

※本記事は「50代からの生き方のカタチ―妹たちへ―」(関西学院大学ジェネラティビティ研究センター編纂)から抜粋し作成しています。

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Profile

名倉加代子(なくら・かよこ)

舞踊家、振付家。12歳でクラシックバレエを始め、高校卒業後にプロの世界へ。1969年、渡米を機に振付家としても活動を始める。ミュージカル『アニー』や宝塚歌劇団、NHK紅白歌合戦など、さまざまな舞台を手掛ける。1970年より「名倉ジャズダンススタジオ」を主宰。

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