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私は「宮崎アニメ」的世界で育った……アクサのサステナビリティ担当役員が語る、自然が中心にある充実の生き方

自然の森で過ごした幼少期 「宮崎アニメ」の主人公のような暮らしを満喫

日本の宮崎駿監督のアニメーション映画も大好きです。実際、私は子どものころ、妹と一緒に自然の森の中にどんどん入り込んでいくような、まるで宮崎監督の映画の主人公のような生活をしていました。今も私は子どもたちと一緒に宮崎アニメを楽しんで見ています。

気分転換に読書の時間も欠かせません。アクサの同僚にすすめられた「ザリガニの鳴くところ」(邦題)は、アメリカのノース・カロライナ州を舞台に美しい自然が描かれています。ストーリーに引き込まれて本を置くことができないくらい夢中になって読みました。フランスのアーティストの「The Young Woman and the Sea」の絵も好きです。

環境に配慮 身近なところから生活を変える

ファッションを楽しむことも大好きですが、ショッピングをする際には、「必要なものか」「長く大事にできるか」を考えて買うようにしています。子どもたちの洋服は、フリマアプリで購入しています。セカンドマーケットから選ぶことで服のセカンドライフを育てることにも貢献できたらと思っています。身近な変化では、プラスチック製ボトルを使うボディソープなど液体石けんをやめて、固形石けんに変えました。最初は子どもたちを説得するのが大変でしたが、環境に配慮して身近なところから少しずつ生活を変えています。

仕事、家事、育児、1人で抱え込まないで

働く女性、特に30代は、仕事だったり結婚だったり子育てだったり、いろいろな悩みを持つ世代でもあります。まさに私のチームもその世代のメンバーが多くいます。私は、「悩みを1人で抱えないようにしましょう」と伝えています。私たち女性は、仕事も家事もつい、いろいろなことを抱えてしまいがちです。1人で抱え込まずに、仕事はチームのメンバー、家庭であればパートナーと悩みを共有しましょう。50代であれば、親の介護などの悩みを持つ人も出てくるでしょう。人生のいろいろなステージにおいて、インクルーシブに考えていくことが大事です。仕事も人生も、ライフステージに合わせてチャレンジしていくことが大切だと思います。

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セリーヌ・スブランヌさん 2018年7月アクサグループ チーフ・サステナビリティ・オフィサーに就任。政治学を専攻し、卒業後ジャーナリズム、地域政策の策定、コンサルティングの分野で経験を積む。2006年、トランスフォーメーション&コミュニケ―ション部門の責任者としてアクサに入社。その後、アクサフランスのCR(コーポレート・レスポンシビリティ)部門のディレクターに就任。フランスで初めてESG要素を組み込んだ保険商品の開発を推進し、“Citizen Insurance”を立ち上げた。2014年にはWomen in Insurance TrophiesでWomen’s Citizenship Trophyを受賞。現在、アクサを代表してTNFD(自然関連財務情報開示)に参画している。



写真 Geoffroy van der hasselt– AXA 
文 正本恭子

【キャリアストーリー】では、自分らしく働く女性のインタビューを通して仕事や生き方のヒントになる言葉をお届けします。

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