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京都の夏グルメ・地元で人気の冷麺、ざるそば、冷やしうどん【町家宿おかみの、たびする京都くらす京都。】

京都の洛北・紫野で町家宿「karigane(かりがね)」を夫とともに営む下岡莉香さんが、地元ならではの旬の京都を案内します。まだまだ暑いこの時期は、つるっと食べられる麺類がぴったり。そこで、京都の人たちに愛される人気店の"イケ麺"を教えてもらいました

夏の間にぜひ食べておきたい評判の3品

季節は処暑、まだまだ厳しい残暑が続きます。
今回ご紹介するのは、私たちがおすすめする冷麺、ざるそば、冷やしうどんのお店です。

【中華のサカイ本店の冷麺】

冷めん(焼豚入り)¥800

え? 京都で中華? 冷麺? と戸惑われた方もいらっしゃる思いますが、実は京都は中華料理が美味しい街。京風中華と呼ばれ、にんにく、油、香辛料が控えめで、鶏がらと昆布をお出汁に使うなど、あっさりした味付けが特徴です。

京風中華についてはいずれ詳しくご紹介したいと思っておりますが、まだまだ残暑の厳しいうちにぜひお召し上がりいただきたい一品として、中華のサカイさんの冷麺をご紹介します。

しっかり太めのもちもち中華麺に、マスタードが香る甘めのタレがからみます。具はいさぎよく焼き豚とキュウリのみです(ハムのバージョンもあります)。冷麺、と呼ばれていますが、冷やし中華と言った方がしっくりくる方も多いでしょうね。

「中華のサカイ本店」の店頭

京都住民ならば、暑いうちに必ず一度は食べておきたい、定番の京都の夏の味です。

【蕎麦ほり場のざるそば】

ざるそば ¥750

私たちの宿karigane周辺は、実はお蕎麦屋さん激戦区です。有名タレントさんがお忍びで通うお店、ミシュランに掲載されるお店、地元住民が足しげく通うお店など、実力派のお蕎麦屋さんが味を競います。

その中で特にマリクレ読者様におすすめなのは、「蕎麦ほり場」さん。細切りなのに香り高い十割蕎麦、しかもプチプチと口の中で踊るような心地よい歯ごたえで、蕎麦好きも満足すること間違いありません。

「蕎麦ほり場」の店頭

本格的なお味とはうらはらに、店内は白を基調としてデザインされ、まるで清潔感のあるカフェのよう。涼しいワンピースでさっと入りたくなるような雰囲気も、おすすめポイントです。

【一麦七菜の冷七菜】

冷七菜 ¥1,100

一麦七菜(いちばくななさい)さんは、タクシー運転手さんに教わって知った美味しいうどん屋さん。太麺でコシのある讃岐うどんと細麺で柔らかい京都うどんの良い所どりをした、コシがあるのにつるりと喉ごしのいい細麺が人気のうどん屋さんです。

定番のおうどんから変わり種までメニューが豊富なのも楽しみのひとつですが、特におすすめは「冷七菜」。冷たいおうどんに季節の野菜の揚げびたしが7種類のっています。旅行中は栄養が偏りがちですので、美味しいお野菜をたくさんとれるのも嬉しいですね。

「一麦七菜」の店頭

9月に入っても京都はしばらく暑い日が続きます。冷たい麺類で、栄養補給しつつクールダウンし、旅をお楽しみください。

撮影・構成:下岡広志郎

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中華のサカイ本店 住所:京都市北区紫野上門前町92 https://www.reimen.jp/
蕎麦ほり場 住所:京都市北区紫野門前町56-2 https://www.instagram.com/soba.horiba/
一麦七菜 住所:京都市北区紫野下若草町32-3 https://www.facebook.com/ichibakunanasai/

Profile

下岡莉香

しもおかりか 大阪府出身。奈良女子大学卒業後、繊維商社で生地輸出を担当。より活躍できる場を求めて退社後、夫婦で1年5ヵ月44ヵ国世界一周の旅へ。日本文化の奥深さに目覚め、町家一棟貸しの宿kariganeを開業。一児の母。
karigane公式HP:https://rokushou.net/karigane/ Instagram:https://www.instagram.com/karigane.kyoto/?hl=ja

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