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美弥るりか

美弥るりかのエッセイ「弱かった私が、自分にとことん向き合ってみようと思えるまで」

元宝塚の男役のなかでも個性際立つ抜群の存在感で人気を誇った美弥(みや)るりかさん。退団後も数々の演劇やステージで活躍している美弥さんが、日々の生活のなかで大切にしていること、輝きを生み出す源になっていることを紹介する「美弥るりかの暮らしのパワーチャージ」。 今回はこの連載を執筆するきっかけになったある思いについて、宝塚時代を振り返りながら綴ります。

私と同じような思いを抱えているあなたへ

皆さんこんにちは! 美弥るりかです。
いつもこの連載を読んでいただきありがとうございます。

私はいま、4月末のゴールデンウイークから始まったミュージカル「The Palor」に出演中です。
東京での公演が無事に終了し、本日5月14日(土)、15日(日)の2日間は兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで上演します。お近くの方、ぜひ足を運んでいただければうれしいです。

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主役のゲームクリエイター・円山朱里を演じています! ©marie claire編集部

さて今回は、この連載を始めさせていただく時に一番書きたかったテーマ
「自分と向き合う」ことについてお話ししたいと思います。

私が感じたこと、体験したことを率直に書くので、
ネガティブな印象を持ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、
一人でも同じような思いを経験された方が
「私だけじゃない」「このままの私でいいんだ」と思っていただけたらいいなと思っています。


私は、宝塚歌劇団に在籍していた時、体調を崩し舞台に立てなくなってしまったことが二度ありました。
今思い返すと、自分で自分にプレッシャーをかけ過ぎて、最終的には体に症状が出てお休みをいただくことになってしまったのです。
根本には”自己評価の低さ” “自分自身への不信感”があり、そのことが原因だったと今は思っています。

弱い、と言ってしまえばそれまでなのですが、その時の私は必死でした。
応援してくださる方々、先生、仲間たちは私の背中をいつも押してくれているのに、
自分で自分をなぜか否定してしまうのです。

「もっと上手くできるはず」
「何で練習しても上達しないの」
「みんなをがっかりさせてしまうよ」
いつも自分自身に厳しい言葉をかけてしまい、期待に応えられていない自分を追い詰め、
結果、体を壊してしまったのです。

それでも復帰できたのは、待っていてくださった方々の存在がありました。
気持ちが強くなり立ち上がることができて、少しでも恩返ししたいという一心で卒業の日までを過ごしました。


宝塚歌劇団を卒業して8ヵ月ほど過ぎた頃、コロナウイルスの影響で出演予定のライブや舞台が立て続けに中止になりました。
初めてのできごとへの恐怖心とともに、この状況下で自分は誰の役に立つこともできない、という無力感で気持ちの落ち込む日が増えていきました。

本を読んでみたり、思いついたことをしたりして過ごしていましたが、何か他にすべきことがあるのではないか、とただ漠然と思いながら時が過ぎていきました。


緊急事態宣言が解かれ少しずつ日本全体が動き始めた頃、私自身も仕事の現場に行くことが増えつつあったなかで、とある人に出会いました。

その場にいるだけで周りの方を笑顔にするようなおおらかさがあり、困ってる人がいたらさりげなく声をかけて、誰からも愛されるような方でした。
芯の強さがありながらも繊細で自由さもあって、「この方のように生きてみたいな」と自然に思いました。

ある日、その方が
「自分が一番自分を愛してあげなくちゃ」と言った時に私はハッとしました。

私はそれまで、誰かが喜んでくださること、人の笑顔を見ること、が一番の幸せでした。
でも、自分自身への愛情が満たせていなければ、周りの方に愛を届け続けることなどできないのではないか。と、この時に疑問が生まれました。

私も胸を張って、その言葉を言ってみたいと強く思いました。そうすれば、満たされた自分のエネルギーでたくさんの方を助けたり、幸せにしたりすることができるかもしれない。

自分を愛してみたい!
その一心だけで、何をしていけばいいのかまだわからない状態でしたが、
その方との大切な出会いをきっかけに「自分と向き合う」日々が始まったのでした──。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
次回は、私がどのようなことを体験して変化していったのかをお話ししたいと思います。

text by Rurika Miya


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Profile

美弥るりか

みや るりか アーティスト、俳優。2003年に男役として宝塚歌劇団に入団(89期)。幅広い役柄を好演し、人気と実力を兼ね備えた男役スターとして活躍。主な出演作品は『ロミオとジュリエット』マーキューシオ役、『ME AND MY GIRL』ジャッキー役、『1789—バスティーユの恋人たち』シャルル・アルトワ役、『グランドホテル』オットー・クリンゲライン役、『雨に唄えば』コズモ・ブラウン役や『エリザベート』フランツ・ヨーゼフ役など。17年『瑠璃色の刻』、19年『アンナ・カレーニナ』で主演を務め、同年6月宝塚歌劇団退団。退団公演の千秋楽では トップスター以外では異例となる”サヨナラショー” も開催された。退団後、ジェンダーフリーな表現者、アーティストとして舞台やライブ公演等で活躍中。著書に『Rurika is』(扶桑社) がある。 主役を務めるミュージカル『The Parlor』は東京公演を経て、明日5月14日(土)、15日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにてそれぞれ行われる。詳細はこちら
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