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Lifestyle

BALENCIAGA 360°WINTER 22 COLLECTION Courtesy of Balenciaga, STEPHANE AÏT OUARAB

パリ・コレクションで見たウクライナへの祈り

マリ・クレール編集長、田居克人が月に1回、読者にお届けするメッセージ。 今回は、欧米の各地で開催された2022-23秋冬コレクションのショーについて。コロナ禍から抜け出せそうな雰囲気が漂っていたのもつかの間、ロシアによるウクライナ侵攻によって状況は一変してしまいました──。

涙、涙のティーパーティ

今回の2022-23秋冬コレクションは予定通り、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、そしてパリで開催されました。前回と比べると、ショー会場で行うフィジカルなショーが多くなり、やっとこの数年続いたコロナ禍から抜け出せそうな雰囲気が漂っていました。もちろん未だ日本からは、世界各地にコレクション取材にでかけることはほとんど不可能であったのですが、パリ在住のジャーナリストに取材をお願いしたり、オンラインを通じてリアルタイムでショーを見ることはできました。

ミラノ・コレクションではブランドの原点に戻るようなデザインが多く、また多様性の時代を強く意識したジェンダーフリーの見せ方も特徴的でした。またパリではボディを強調したセクシーなデザインのドレスやジャケットが目立ちました。

しかし、ロシアのウクライナ侵攻が2月24日に始まったため、華やいだ雰囲気になる予定だったファッション業界も、たちまち暗い世界に引き戻されてしまった感じがします。

パリ・コレクションの最近の目玉ともいえる「バレンシアガ」のショーではとくにそれを感じました。

防護ガラスのスクリーンでカプセル化された白いフィールドが「バレンシアガ」の舞台 Courtesy of Balenciaga, STEPHANE AÏT OUARAB

「バレンシアガ」のアーティスティック・ディレクターであるデムナ・ヴァザリアは旧ソビエト連邦の構成国であったグルジア(現在のジョージア)の出身です。グルジアで紛争が起きたとき亡命に近い状態で家族とドイツへ移住しました。ベルギーのアントワープ王立芸術学院でファッションを学び首席で卒業。「メゾン マルジェラ」でキャリアをスタートさせ、その後、自身のブランド「ヴェトモン」を立ち上げ、ラグジュアリー・ストリート・スタイルの先駆けとなりました。2015年に伝統ある「バレンシアガ」のアーティスティック・ディレクターに就任、現在に至ります。グルジアでのトラウマのため、今回はショーのキャンセルも考えたそうです。

そのような中で開催された今回のショーは「360°のショー」と題され、観客は円形の会場を取り囲む回廊のような建物内の座席から、雪で覆いつくされ、雪が舞うキャットウォークを歩くモデルを見るという設定。

BALENCIAGA 360°WINTER 22 COLLECTION
Courtesy of Balenciaga, STEPHANE AÏT OUARAB

人工的な吹雪の中をふらつきながらも必死で歩くモデルたちに、デムナ・ヴァザリアは彼自身のウクライナへの思いを表現してもらいたかったのかもしれません。最後のルックは、ブルーと黄色のウクライナ国旗と同色のブルーのロングドレスを着たモデルが吹雪の中を歩くというものでした。

BALENCIAGA 360°WINTER 22 COLLECTION
Courtesy of Balenciaga, STEPHANE AÏT OUARAB

『marie claire』は現在、世界33の国と地域で発行されています。ウクライナでも発行されていますし、ロシアでも発行されています。またヨーロッパでは、地続きのため、ウクライナで起きていることに対しての危機感はとても強いものがあります。

こちらでもご紹介しましたが、ロシアがウクライナに侵攻を始めた日から、ウクライナの多くの人々がどのような状況になったのかを、現在キーウ(キエフ)の地下シェルターに避難している『marie claire』ウクライナ版の編集者がフランス本社にメールし、本社経由でそれが世界各国の『marie claire』編集部に届きました。

また、コレクション期間中に開催される「marie claire international」が主催のティーパーティには、コレクション取材にパリを訪れている各国の編集者が参加するのですが、今回の会場ではウクライナの状況に対して泣き始める編集者たちが続出し、涙、涙のパーティになってしまったそうです。ロシアの一般の人たちには何の責任もないことは言うまでもありませんが、ウクライナの編集者たちの無事を祈るとともに、このような状況が早く収まることを、ただただ祈るのみです。

今号は世界で最も権威ある美容の賞といわれる「マリ・クレール ボーテ大賞」特集号です。コロナ禍から戦争へと非日常が続いている最近の世界ですが、そんな中でも研究を続け、よりよい、また環境にやさしい化粧品の開発に努力する人たちに敬意を払い、表彰することによって大いなる賛辞を贈りたいと思います。

『marie claire』では、今号から読者アンケートを実施することになりました。皆様のご意見やご感想をぜひお寄せいただければと思います。

2022年4月21日

Present!※終了しました
読者アンケートにご回答いただいた方の中から抽選で3名様に、キメを整えハリ感のある肌に導く大正製薬の先行美容液「ザ マイトル エッセンス」(医薬部外品 30mL ¥11,000)をプレゼント。

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