安藤桃子が移住先の高知を案内【ASICS WALKING JOURNAL SPECIAL TALK/MOMOKO ANDO】
2024.10.18
2024.10.18
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ラストのロケーションは、高知市の繁華街おびさんロードにある映画館〈キネマミュージアム(キネマM)〉。安藤さんが「映画で高知を盛り上げたい」という思いで作った場所だ。到着すると「ひと息つきましょう」と言って、併設のカフェで出しているクラフトコーラをご馳走になった。これまで飲んだどのコーラとも違うハーブのような味わいは、一日歩いた体にはひどくおいしく感じられる。
「わたしが友人たちと共に土佐の山や自然に入って採ってきた30種類の野草が入っているんです。映画館のオープンに向けて動いているときはコロナ禍で、命の尊さを改めて感じていた時期でもありました。この場所に来たら、癒やされてほしい。そんな思いで、ドリンクから音響や床材などの映画を見る環境まで、いのちに優しいをコンセプトにこだわり抜いて作り上げました」
「ミュージアム」と名付けたように、単なるミニシアターではなく、映画を通じた文化を発信する活動も行われている。
「昨年は映画祭を開催しました。映画祭っていうと、みんな身構えちゃうので『坂本龍馬祈願国際映画祭り』という名前にして、高知の人たちが大好きなお祭りにしたんです。映画関連でいうと、いま力を入れているのはNPOに参加して開催している、子どもたちに映画作りをしてもらうワークショップです。1回でも参加すると全員が、見違えるように自分が持っているものを開花させていくんです」
「子どもたちと接しているときに一番伝えたいのは“夢をかなえよう!”ということ。実はみんな日々たくさんの願いをかなえて生きている。例えば、歩くことだって、学校へ行こう、会社へ行こうと思って、自分の足を踏み出して、目的に一歩一歩近づいている。自分が自分にかなえてあげられているんだ! という実感を持ってほしいと思います」



映画監督 安藤 桃子/Momoko Ando
1982 年、東京都生まれ。高校時代よりイギリスに留学し、ロンドン大学芸術学部を卒業。その後、ニューヨークで映画作りを学び、助監督を経て 2010 年「カケラ」で監督・脚本デビュー。14 年に、自ら書き下ろした長編小説「0.5 ミリ」を映画化。同作で報知映画賞作品賞、毎日映画コンクール脚本賞、上海国際映画祭最優秀監督賞などを受賞し、国内外で高い評価を得る。
「0.5 ミリ」の撮影を機に高知県に移住。ミニシアター「キネマ M」の代表や、子どもたちの未来を考える異業種チーム「わっしょい!」を立ち上げる。現在、NPO 地球のこどものメンバーとして、全てのイノチに優しいをモットーに、子ども達との映画作りやアートなど、食育、自然、農を通じ、優しい地域の地場づくりを行なっている。21 年には、初のエッセイ集 「ぜんぶ愛。」を上梓。23 年 11 月、映画を通じて心と文化を伝える「キネマ ミュージアム」が高知市中心市街地にオープンするなど、多岐にわたり活動中。
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