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バレンタインシーズン到来。チョコレートジャーナリストが教える2024年のトレンド

Design by Ayano Fukuoka

いよいよ、2024年のバレンタインシーズンが到来。国内外の最新チョコレートが日本に集まっています。2024年のバレンタインのチョコレートのトレンドを、チョコレートジャーナリストの市川歩美が3回にわたってお伝えします。

国内の厳選素材を使うチョコレート

近年、チョコレートに使う、素材へのこだわりがトレンドとなっています。数多くのショコラティエやパティシエが、フルーツやナッツなどの素材を産地や生産者と直接やり取りしながら、厳選しています。

カカオ以外の素材を使うことで、チョコレートはより豊かな風味となります。作り手のルーツや活動、フィロソフィーが垣間みえるチョコレートが、花盛りです。

メゾンカカオ
メゾンカカオ 「HARMONY」(ミックスフルーツ)¥3,240(税込)

メゾンカカオの「HARMONY」は、ミックスフルーツとチョコレートのマリアージュ。「旅するメゾン」をテーマに、国内で出会った生産者から仕入れたマンゴー(宮古島)、マスカット、桃(山梨市)、パイナップル(名護市)、りんご(つがる市)、あまおう(糸島市)のミックスジュースで、生チョコレートを仕上げています。

南濃みかん缶
アトリエ うかい「南濃みかんショコラセレクション」¥1,980(税込)

アトリエ うかいの新作「南濃みかんショコラセレクション」は、シェフの故郷、岐阜県海津市南濃町産のみかんにフォーカス。コロンビア産カカオをあわせ、みかんジャムを使ったチョコがけクッキーや、みかんのパート・ド・フリュイをサンドしたボンボンショコラなど、クッキーとチョコレートを2つずつ、缶につめました。

チョコレートのお菓子

ボンボンショコラが並ぶ、特別なチョコレートボックスも大人気ですが、同時にカジュアルなチョコレートのお菓子もトレンドとなっています。個包装された焼き菓子入りのボックスや、サクッとおいしいチョコサブレなども人気を集めています。

ルル メリー「お花のティグレ」4個入り ¥1,728(税込)

東京・南青山にあるチョコレート専門店「ルル メリー」は、昨年11月15日から、チョコのお菓子需要に応えて、「お花のティグレ」を販売。国産バターとチョコチップ入り生地の中心に、チョコレートを入れた焼き菓子「ティグレ」を可愛いボックスにセット。「ショコラ」と「ローズ」の2種類で、2個入り、6個入りもあります。

資⽣堂パーラー「花椿ショコラ&サブレ6枚⼊」6枚⼊(オレ、ブラン、ノワール 各2枚)¥2,484(税込)

資生堂パーラー自慢の新作チョコレートサブレです。「花椿ショコラ&サブレ」は、3種のサブレ。ゲランドの塩をアクセントに、北海道産の⼩⻨全粒粉とライ⻨全粒粉にフイユティーヌを加えたサブレに、マリアージュします。一口で、ぱっ、と広がるあまおう苺(いちご)、アールグレイ、コーヒーの華やかな風味。個包装です。

カカオへの注目

チョコレートの原材料、カカオへの注目も重要なトレンドです。ショコラティエが、産地ごとに異なるシングルオリジン(単一産地の)カカオの風味に注目し、クリエーションに活かしています。

和光「グラン クリュ(5個)」¥2,484(税込)

和光には、原産地の異なる5つのカカオを使ったコレクションがあります。5種類のビターチョコレートのショコラフレ(ボンボンショコラ)のセット。産地はベネズエラ、ガーナ、エクアドル、ドミニカ共和国、マダガスカル。別産地のカカオをブレンドしていないので、風味の個性を食べ比べることができます。

シングルプランテーション
クルイゼル「シングルプランテーション」 カレNo.16 ¥2,808(税込)

フランスのチョコレートブランド「クルイゼル」が提携する7カ国、7農園のシングルオリジンカカオによる、ひとくちサイズの正方形の板チョコ(カレ)です。メキシコ・モカヤ農園、コロンビア・エルジャルダン農園ほか、ドミニカ共和国、マダガスカル、グアテマラ、ブラジル、サントメ島の、特定の農園で採れたカカオの風味がわかります。

SDGsに配慮したチョコレート

カカオへの注目は、風味にとどまらず、カカオを作る生産国、生産者にも及びます。カカオ農家が抱える問題の解決を願う消費者が増えました。

今年は、消費者が楽しみながらカカオ産地の支援をできる、おいしくてデザイン性の高いチョコレートが登場しています。

「ANIDASOƆ−アニダソ」
ACE「ANIDASOƆ−アニダソ」¥1,296(税込)価格のうち500円が支援金になります

おいしくスタイリッシュなだけでなく、1枚買うと500円がガーナのカカオ農園への支援になる、革新的なチョコレートです。日本の国際NPO「ACE」と専門家が共同で開発しました。収益は、ガーナでカカオ産地の児童労働撲滅に取り組む「ACE」に直接寄付されます。QRコードを通じて全サプライチェーンが公開されています。

バレンタインは、愛や感謝を分かち合う特別な日。自分だけでなく、周りの人々も幸せになるように。バレンタインは、チョコレートを通じて、すべての人の幸せを願う日へと進化しています。

text: Ayumi Ichikawa

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Profile

市川 歩美(いちかわ・あゆみ)

チョコレートジャーナリスト
日本で唯一のチョコレートに特化したジャーナリスト、コーディネーター。365日、日本国内やカカオ生産地をはじめ世界各地を取材し、最新のトレンドをメディアで発信する。チョコレート愛好家歴は約30年。

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