河村真木子のリアル人生相談 第3回:結婚は幻想、年齢に縛られない生き方とは?

元外資系バリキャリ金融女子、会員数1万人を超える業界トップ規模のオンラインサロンを運営する河村真木子さんが、リアルなお悩みに本音で答えていく「河村真木子のリアル人生相談」。マリ・クレールのインスタグラムに読者から寄せられた、仕事、家庭、恋愛、人生についての悩みの中から、第3回は「結婚」と「年齢に縛られない生き方」についてお届けしていく。
元外資系バリキャリ金融女子、会員数1万人を超える業界トップ規模のオンラインサロンを運営する河村真木子さんが、リアルなお悩みに本音で答えていく「河村真木子のリアル人生相談」。マリ・クレールのインスタグラムに読者から寄せられた、仕事、家庭、恋愛、人生についての悩みの中から、第3回は「結婚」と「年齢に縛られない生き方」についてお届けしていく。
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――結婚願望がなく、今はいいけどこのまま結婚せずに年をとっていいか不安です。(28歳女性)
「結婚」は過大評価されて、価値が付きすぎていると思います。結婚した女性がすごく幸せかというと、そうでもない人が多くなっていることに若い世代は気づいてきているし、例えば結婚をしている会社の先輩を見たときにも、独身の時の方が楽しそうだったと感じることが往々にしてあるもの。それから、離婚した後の女性の楽しそうな様子を見ると、「結婚ってどうなの?」と思いますよね。
私自身も結婚してない自分の方が、断然好きでした。その理由は、日本社会の中で結婚という枠組みに入ると、女性はいきなり窮屈になることが多いからです。
会社などでの仕事に加えて、家事が増え、子どもが生まれたら子育ても加わり、もしも古風な考えをもつ結婚相手だったら、「妻」「母」以外に「嫁」という役割まで出てきたり。お墓がどうの、介護はどうだと、どれだけ女性を使い倒すの!?というくらい、結婚すると女性の仕事は増えるんです。だから私は、結婚する必要性は感じません。
――結婚するメリットには、どんなことがあると思いますか?
個人的には、女性が経済的に自立してれば、メリットはほぼゼロだと思っています。昔のように「結婚したら一生安泰」といった保証はなく、今や結婚しても安泰ではなく、夫が仕事を失う可能性もあり、離婚することもあります。
どちらかというと負担が増えるだけで、得するようなことはかなり少なくなっているのが今の実態かなと思いますね。
――今までの結婚の価値観があるから「結婚しない」と選択しきれず、悩ましいのでしょうか?
そうですね。でもそれ、幻想だと思いますよ。私が20代の頃と今とでは、時代も人生のステージも変わりましたが、以前の私は、子どもがほしいなら結婚するのは当たり前、夫婦で力を合わせて結婚生活を送るというイメージを持っていて。でも、どれもこれも幻想でした。
自分自身は2回結婚して、2回離婚しているので、今は結婚に対してとんでもなく抵抗感があります。さらに今のデジタル社会で名字を変えるのは、大ごとなんだとも実感していて。夫婦別姓の制度が日本にあればまだいいのですが、結婚という仕組みが、時代に合わなくなっていると感じてます。
――「結婚しておけばよかった」と後悔は出てくるものでしょうか?
「結婚すればよかった」ではなく「子どもを産めばよかった」という、生き物としての後悔はあるかもしれません。出産はすごく大切な決断なので。
――結婚に必要性を感じないという河村さんは、どのようなライフスタイルやパートナーシップが理想ですか?
自分の人生に恋愛はほしいなと思っています。昔から、恋愛体質なので。恋愛対象となるパートナーと一緒に住むとか、人生を一緒に歩んでいけるのが理想です。
――独身で生きていくと決めた女性に、アドバイスがあれば教えてください。
世界が広いのはシングルの人たちです。私のまわりには、経済的に自立しているシングルマザーがすごく多いんですが、彼女たちは結婚している人と比べて寂しいと感じることはなく、むしろモテていて常に男友達がいたり、恋愛が人生にあるんです。子どもとの生活もすごく楽しんでいます。
気軽にいろんな会に顔を出せたり、声をかけられたり。結婚した途端に孤独になるって結構あることで、社会現象的にはシングルの方が、よっぽど社交的でいられます。だから心配するほどシングルって寂しくないと思いますよ。
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河村真木子(かわむら・まきこ)
1976年、奈良県生まれ。高校3年生の春にロサンゼルスの高校へ転入を決意。帰国後、関西学院大学に入学するも自主退学し、UCバークレー校に進学。卒業後は米系投資銀行に就職。2度の転職を経て、2021年8月にオンラインサロン「Holland Village Private Salon」の運営者となる。2022年10月には初の書籍『超フレキシブル人生論“当たり前”を手放せば人生はもっと豊かになる』を出版するなど多岐にわたり活躍。
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