河村真木子のリアル人生相談 第1回:転職で失敗しない方法

元外資系バリキャリ金融女子、会員数1万人を超える業界トップ規模のオンラインサロンを運営する河村真木子さんが、読者のリアルなお悩みに本音で答えていく新連載がスタート! マリ・クレールのインスタグラムで事前に募集したところ、仕事、家庭、恋愛、人生についてのお悩みが寄せられた。第1回は、その中でも多かった「転職」についてお届けしていく。
元外資系バリキャリ金融女子、会員数1万人を超える業界トップ規模のオンラインサロンを運営する河村真木子さんが、読者のリアルなお悩みに本音で答えていく新連載がスタート! マリ・クレールのインスタグラムで事前に募集したところ、仕事、家庭、恋愛、人生についてのお悩みが寄せられた。第1回は、その中でも多かった「転職」についてお届けしていく。
[INDEX]
――転職して半年ちょっと経ちますが、内定条件と異なる仕事内容で未経験の部門にいます。周りのフォローもなく、やることがなく暇な毎日がつらいです。自分のせいかと思い、明るくは振る舞ってますが、さすがに何もやることがないのでつらくて辞めようかどうしようかと悩んでいます。30歳前後の短期の離職はリスクかと思い、踏み出せません。(29歳女性)
こういう「事前の話と違った」という話は、よく聞きますね。すごく日本的だなと思います。外資系企業では曖昧な契約で雇用関係を始めることはありえないんですよ。
はじめに、ジョブ・ディスクリプション(職務記述書)というものが提示されて、職務の内容や範囲、勤務時間、報酬、さらに昇進のスケジュールやステップについて事前に教えられたうえで、キャリア契約を結びます。でも日本では、とてもふわっとした話し合いで、「明日から来てください」みたいなことが起きてますね。
フリーランスの方は契約に慣れているけど、会社に雇用されていることに慣れている方は、会社がはからってくれるだろうと思ったり、逆に会社側も同じように考えている場合もあります。
これから時代も変わっていきますし、自分から「私のジョブ・ディスクリプションは何ですか?」と聞き、キャリアパスを確認するなど、事前に契約をきちんと取り決めてから仕事を始めた方がいいですね。
それから、相談者さんが会社へ仕事内容についてきちんと話せば、会社側は動いてくれるかもしれませんが、「なんとなく言えない」という壁もあるのではないでしょうか。お互いなあなあになってしまうと時間の無駄になってしまうので、まずは自分の希望をきちんと話し、コミュニケーションを取ることが先決です。
――短期で離職することはキャリア形成にとってリスクになりますか?
全然そう思いませんね。自分の人生を無駄にすることの方がよっぽどリスクです。私は違うと思ったらさっさと辞めます。
戦略として、お給料を払ってもらえる間に資格をとったり、転職活動をするのはいいと思いますけど、なんだかよくわからないまま日々を過ごして、その先が見えないというのは良くないですね。
――会社側の都合ですぐに辞められない状況にある場合、その間どのようにやる気を出して仕事に取り組めばよいでしょうか?
そこまで待つ必要もない、という感じですかね。何を待ってるのかよく分からない状態だと、私はありえないなと思います。
そもそも自分のキャリアを会社や上司、他人に任せるのではなくて、先を見越して動くことですね。何をやるべきか、自分が何をやりたいか、自分から取りに行くべきだと思うんです。会社に希望を伝えても変わらず、待ってくださいと言われるんだったら、さっさと転職した方がいいかなと思います。
河村真木子(かわむら・まきこ)
1976年、奈良県生まれ。高校3年生の春にロサンゼルスの高校へ転入を決意。帰国後、関西学院大学に入学するも自主退学し、UCバークレー校に進学。卒業後は米系投資銀行に就職。2度の転職を経て、2021年8月にオンラインサロン「Holland Village Private Salon」の運営者となる。2022年10月には初の書籍『超フレキシブル人生論“当たり前”を手放せば人生はもっと豊かになる』を出版するなど多岐に渡り活躍。
リンクを
コピーしました