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【2022-23年秋冬パリコレクション】おさえておきたい注目の4ブランドをレポート

パリやミラノのプレタポルテ、オートクチュールコレクションを取材し続けているファッションディレクターの萩原輝美による最新コレクションレポート。2022年秋冬の第2弾はパリ・ファッションウィークから、トレンドをリードする4ブランドをクローズアップ!

ミラノに続き、2月28日から3月8日まで2022-23年秋冬 パリ プレタポルテコレクションが開催されました。期間中、ロシアのウクライナ侵略が始まり、主催するパリオートクチュール協会は「こんな時こそ、ファッションの力で生きる希望を照らしたい」とコメントを発表。「ルイ・ヴィトン」はユニセフを通し、ウクライナの子供たちに100万ユーロの寄付をいち早く決めました。

 パリではダイバーシティー(多様性)、サステナビリティ(持続可能性)を背景に、ブランドの美のエッセンスを加えたコレクションをフィジカルショーでアピールするブランドが目立ちます。

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 「ルイ・ヴィトン」はオルセー美術館でショーを開催。オーバーサイズのジャケットにワイドパンツというマスキュリンスタイルからスタートしました。プリントやカラフルなネクタイがレースのエプロンドレスにも添えられています。ビッグサイズの綿のラガーシャツにシフォンのロングスカートを合わせた独特な質感と量感のコントラストが際立ちます。ガーリーテイストでモードに軽やかさが加わりました。

 「エルメス」はブラインドによる光と陰を演出した会場で印象的なコレクションを発表しました。レザー、リボン、ニットを接ぎ合わせたジャケットにミニスカートや透けるプリーツスカートを合わせ、動くたびに陰影を映し出します。マイクロミニのコンビネゾンにロングブーツというルックが登場。ニーハイタイツを2枚重ねる着こなしが新鮮ですが、センシュアルでフェミニンです。ブラック、エクリュ、ブラウンにセージカラーを加え、大胆なカッティングを打ち出したミニマルなコレクションです。

 ガブリエラ・ハーストによる3シーズン目の「クロエ」は、フォークロリックなイメージが薄れ、ぐっと洗練されました。ブラックレザーのバイカードレスは胸元を開け、強さとグラマラスを打ち出しています。プラスサイズモデルはデコルテを見せたフレアのレザードレスで闊歩します。大地を感じさせる土色が温かい印象で、気候変動による森林火災や干ばつの景色をインターシャで描いたニットは儚げにも強く美しい表情を見せてくれました。

 「ヴァレンティノ」のコレクションはピンク!ピンク! 会場のカロ・デュ・タンプルの壁や床もピンクに染められました。「VALENTINO PINK PP COLLECTION」と名付けられたコレクションはオールインピンクのルックが並びます。1色で見せる服はより一層シルエットを際立たせます。曲線と直線で自由に新しいデコルテラインを描くドレスやコンビネゾン、前中心部や脇に何本もスラッシュを入れて直線リボンでつなぐチュニックやドレス、羽、レース、スパンコール、アップリケなど立体的なコントラストで表現したセンシュアルなコレクションです。後半はブラックのルックが続き、ひとつの色による表現の可能性を最大限に広げました。

Profile

萩原輝美

ファッション・ディレクター。毎シーズン、ミラノ、パリなど各都市のコレクションを取材。ファッション雑誌に記事、コラムなどを寄稿。専門学校、各種セミナー講師をはじめコンテスト審査委員を務める。新しいエレガンスをリアルに落とし込むファッション提案に定評がある。


Instagram: @hagiwaraterumi

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