梅雨明け宣言!「ゆかた」で夏のおしゃれを楽しむ【大沼こずえのin Style】
「もっと日常的にきものを楽しんでほしい」。 そんな願いを込めて、マリ・クレールデジタルでスタイリッシュなきもののコーディネートを披露してくれているスタイリストの大沼こずえさん。 盛夏に向けて、個性あふれるゆかたをご紹介。
「もっと日常的にきものを楽しんでほしい」。 そんな願いを込めて、マリ・クレールデジタルでスタイリッシュなきもののコーディネートを披露してくれているスタイリストの大沼こずえさん。 盛夏に向けて、個性あふれるゆかたをご紹介。
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今や、ゆかたは夏に周囲と差をつけるおしゃれな装いとして注目のアイテム。今年の夏の行事は、ほかでは見つけられないカラーにこだわったゆかたで出かけてみてはいかがだろうか。
大沼さんは、ゆかたをすすめる理由を「夏のきものの普段着といえば、ゆかた。猛暑が続く近年は、歌舞伎の観劇もゆかたで訪れる方が増えています。上質なゆかたは、羅の名古屋帯をして、白い半襟をつけて、足袋をはけば夏きもののように立派なお出かけ着になります」と語る。
ゆかたは、綿紅梅(めんこうばい)と呼ばれる生地を使用するのが基本。綿紅梅は、細い綿糸で織られたベースに太い綿糸を格子状に織り込んだもので、表面に凹凸が生まれるので、肌に張りつかず、通気性に優れているため、暑い日でも涼しく快適に過ごせるのだ。
大沼さんがセレクトした伊勢型紙から、モダンな柄を選んでこだわりの色で染めたゆかたを中心に、ペアでおしゃれを楽しめるコーディネート3選はこちら。
①夏の日差しに映えるカラフルペア

「リゾートウェアのように、あえてポップな色で遊び心あるゆかたのペアは、南国など旅先のディナーでのドレスアップにも活躍するはず」と大沼さん。
撫子(なでしこ)色とターコイズブルーの色だしは、大沼さんが選んで染めてもらったオリジナルカラー。ターコイズブルーは木漏れ日の柄、撫子色は四弁花の細やかな柄が入っているので奥ゆきを感じられるのが特徴。バッグや下駄も、夏らしい素材のものを合わせて季節を満喫したコーディネートを。
②洗練さ漂うニュアンスカラーのペア

藤紫(ふじむらさき)のゆかたは、大沼さんが色出しにこだわったもの。難しいパープルも、優しい雰囲気を醸しだすカラーを選んでいるため、身につけた人をたおやかに見せてくれる。
「帯にもパープルが入ったものを選んでワントーンで着こなすと、より洗練度が上がります。男性は、引き締まるネイビーで。きれいなドレスを引き立てるブラックスーツのように、お互いを引き立て合うコーディネートになります」と、横に並ぶ男性とのカラーコーディネートもアドバイス。
男性用のゆかた地は、徳島県の国選定阿波藍製造技術無形文化財にも指定される藍師によってつくられる蒅を使用して、京都の本藍染め工房「こんや」が蝋刷毛(ろうはけ)でデザインした。
③シックな色調が魅力の上級者ペア

女性が濡羽(ぬれば)色、男性が亜麻(あま)色という通好みのカラーコーディネート。軽やかさのあるブラックの表現に、大沼さんはこだわった。グラフィカルな柄も、スタイリッシュな印象に見せるポイント。
「シルバーヘアで格好よく着られるブラックだと思います。男性は、カーキのチノパンやリネンのセットアップに合わせる感覚で、ぜひパナマ帽などとコーディネートしてみてください」と大沼さん。
リゾートワンピースで一日過ごすせば、気持ちだけでもバカンス気分にひたれるもの。ゆかたもリゾート気分を満喫できるものを選べば、この夏のおしゃれはもっと楽しくなる。
他では見つからない「アロハなゆかた」を大沼さんにピックアップしてもらった。
①ハワイアンキルト作家監修の植物柄

アロハシャツのような柄が美しいゆかた地は、ハワイアンキルトアーティスト飯田奈緒美さんがデザインした柄をプリントしたもの。右のイエローは、ハワイを代表するプルメリアの花を美しいグラデーションで表現。左のブルーは、ハワイでは海の守り神として大切にされているホヌ(ウミガメ)をトライバルがらにのせている。
大沼さんは、おすすめポイントをこう言う。「ワンピース感覚で、気軽に着やすい柄だと思います。友人とおそろいであつらえて、ハワイをテーマにしたアフタヌーンティーなどに出かければ、週末にリフレッシュできるのではないでしょうか?」
②大沼さん監修のリーフ柄

こちらも、ハワイの空気を感じるヤシの葉のような大胆なリーフモチーフ。実は、伊勢型紙の中からワンピース感覚で着られる柄を大沼さんが見つけたもの。イエローとグリーンの鮮やかなカラーは、大沼さんオリジナルとなる。
大沼さんは、ぜひユニセックスで着てほしいと話す。「南国らしい色合いを選んでみました。とくにグリーンは、白抜きのリーフのコントラストがはっきり出るカラーにしました。男女問わず着られるグリーンでもあると思います」
きもの上級者が憧れる夏の草履が、パナマ草履。精緻(せいち)な網目が上質感を醸し出しているこの草履は、なかなか手に入らない。大沼さん御用達のEMONなら、数量限定で本物のエクアドルの職人がパナマ帽の技術を応用して編み上げた草履が手に入る。パナマ帽作りの伝統的な編み込み方法は、ユネスコの無形文化遺産に登録されるほどだが、コロナ禍以降に、職人が激減して、さらに希少性を増しているので、探していた方は、迷わず購入を。

styling: Kozue Onuma(eleven.), photos & text: Rica Ogura
・単衣(ひとえ)のきもので梅雨はらい【大沼こずえのin Style】
・【大沼こずえのin Style】きものを洋服感覚で着回す
EMON tel. 0120-38-7867
大沼こずえ

広告、雑誌、カタログなど幅広く活躍中の人気スタイリスト。メゾンブランドからストリートブランドまでを自在にMIXして提案するモードなスタイリングにファンも多い。俳優からも絶大なる信頼を集め、指名が多い。
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