ミラノ・ブランドが見せたのは、ブランドの持つ個性を強調した新たなアプローチ
2025.4.24
2025.4.24
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このところクリエイションでもビジネスでも好調な「トッズ」は、コレクションの前に、ニコラ・サルコジ元フランス大統領の妻でありモデル兼歌手のカーラ・ブルーニが、レザーの女王のような姿でショーに来た招待客を迎えていました。コレクションでは上質なレザーを使ったトレンチコートや、スカートがバルーン状になったチューブトップのワンピースが印象に残りました。


「マックスマーラ」のイアン・グリフィスは、英国の作家ブロンテ姉妹の作品からインスピレーションを受けたそうで、フロックコートやスカートはボルドーやダークブラウンでまとめられ、ロマンティック感を出していました。英国調、クラス感は今シーズンの大きな流れのようです。

話題の「グッチ」は、デザイナーの退任発表からわずか3週間しかたっていないにもかかわらず、デザインチームが1960年代、1970年代の雰囲気溢れるスーツやコートをグリーン1色で飾られた会場で発表しました。コレクション終了後発表された「グッチ」の新クリエイターは「バレンシアガ」のデムナ・ヴァザリア。新生「グッチ」に期待したいと思います。

上質な素材に妥協のない丁寧な作り、そして全体に流れるエレガントさ、といった点がミラノ・ブランドに流れるDNAであり、魅力でもあります。今回強くミラノ・ブランドのDNAを感じさせてくれたのは「ロロ・ピアーナ」と「ブルネロ クチネリ」。この2ブランドに共通したのは乗馬というテーマ。特に「ロロ・ピアーナ」は最高級の素材を使いアルゼンチンの民族衣装と英国の乗馬スタイルを融合し、現代的にアレンジしたコートやジャケットを展開し、イタリア流のエレガンスを表現しました。また「ブルネロ クチネリ」はぜいたくさの中にブランドの持つ軽快さを「乗馬スタイル」をテーマに表現、ぜいたくで魅力的なコレクションとなりました。


混とんとする社会情勢、不穏な空気にあふれるヨーロッパですが、ミラノはミラノのアイデンティティをしっかり意識し、仕事を続けることで不安感とは一線を画すという姿勢が、今回のコレクションからは強く感じられました。
2025年4月24日
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©︎marie claire
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