Arnold Jerocki / Getty Images
桜の開花が待ち遠しい時期ながら、ファッションシーンはもう次の秋冬。2025年2月25日〜3月3日(現地時間)に開催されたミラノ・ファッションウィーク2025A/Wウィメンズコレクションで、ひときわ目をひいたオールブラックルックを紹介する。マリ・クレール インターナショナルのイタリア版デジタル記事よりお届け。
厳粛さと誘惑、ミステリーと反逆の間で。ミラノ・ファッションウィークのベストなオールブラックルック
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黒、常に黒。この色には何か魅力的なものがあり、人を引きつけ、包み込むような強さがある。黒は防御であり、反抗であり、正確であり、無秩序である。それは知的なエレガンスの色であり、思想家や建築家の色であり、余計なものを排除し、本質を選ぶミラノの色である。そして、ミラノ・ファッションウィーク2025-2026年秋冬コレクションにおいて、黒は集団的なステートメントだった。
プラダは黒を抵抗行為とした。ブルジョワ的な魅力も、古典主義への言及も一切ない。彼女の黒いミディドレスは、挑発的なショーのオープニングを飾った。ふっくらとしていて、ラフで、角張ったボリュームがあり、安心感を与えるドレスという概念を拒絶しているかのようだ。未加工の裾と変化をつけたシルエットは、魅力という概念を解体し、自由への考察へと変える。
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ジル サンダーは、完璧な仕立てのミニマルなコートや、歩くたびに揺らめくような光沢のあるフリンジのロングドレスで応えた。マックスマーラでは、インクのようなベルベット、マットレザーのロンググローブ、ロマンチックなヒロインを思わせるシルエットなど、黒が厳格かつ包み込むような印象を与える。フェラガモは素材感で遊ぶ。全身を包み込むニットがボディを美しく形作り、一方で磨き上げられたレザーのディテールが光を反射する。フェンディはマットとシャイニーのコントラストを追求した。コクーンシルエットのブークレのコート、ミディ丈のレザースカート、パテントレザーのパンプスなどが質感と光沢の遊びの中で、次々に登場する。
一方、トッズでは、フィットしたタートルネックとミニポーチ付きの流れるようなレザースカートの柔らかさが融合し、実用性と機能的なラグジュアリーの狭間で揺れ動いていた。
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N°21(ヌメロ ヴェントゥーノ)とロベルト・カヴァリでは、黒が夜の帳(とばり)を思わせるような官能的な色へと変化する。定番のミニドレスとシースルーのストッキングが、女性らしさを際立たせながらも、同時にそれを隠す効果も生み出していた。
アントニオ・マラスとエンポリオ アルマーニは、それを個人的な美的言語へと変貌(へんぼう)させる。マラスの黒は演劇的でドラマチック、アルマーニの黒は完璧なまでの正確さで、計算されたボリュームとグラフィックなディテールで表現していた。ミラノでは、黒は単なる色ではなく、感覚だ。謎めいていて、深遠で、挑戦的であり、防御でもあり、魅了する力がある。
1.Jil Sander ジル サンダー
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2.Max Mara マックスマーラ
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3.Ferragamo フェラガモ
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4.Prada プラダ
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5.Fendi フェンディ
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6.Tod’s トッズ
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7. N°21 ヌメロ ヴェントゥーノ
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8.Alberta Ferretti アルベルタ・フェレッティ
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9.Emporio Armani エンポリオ アルマーニ
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10.Antonio Marras アントニオ・マラス
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11.Francesco Murano フランチェスコ・ムラノ
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12.Blumarine ブルマリン
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13.Sportmax スポーツマックス
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14.Versace ヴェルサーチェ
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15.Roberto Cavalli ロベルト・カヴァリ
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translation & adaptation: Akiko Eguchi
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This article was originally published by Chiara Ugo Baudino on Marie Claire Italia
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