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サーキュラーファッションの課題と可能性を探る「コーチトピア」のドキュメンタリーシリーズ

サーキュラークラフト(循環型ものづくり)に焦点を当てた「コーチ」の新ブランド「コーチトピア(Coachtopia)」が、ファッション業界が直面している問題に迫るドキュメンタリーシリーズ『The Road to Circularity(循環型への道のり)』をリリースした。

80年以上にわたるレザーの専門知識を生かした「コーチトピア」のアイテムは、余ってしまった素材を価値ある原材料として再構築し、引き取り、再利用、リサイクルといった、循環型ルートによって何度でも生まれ変わる「メイド・サーキュラー™(Made Circular™)」のデザイン原則を基に設計。

本ドキュメンタリーシリーズは、サステナブルファッションの提唱者であり、コーチトピアのコミュニティーメンバーでもある、アディティ・マイヤーをビジュアルストーリーテラーに迎え、大規模なサーキュラリティーを可能にするアイデアを開発している素晴らしい人々やパートナーたちを発見するために世界中を駆け巡る。

そして、未来に向けたサーキュラーソリューションのパイオニアとなるために、ファッション業界が直面する問題と、それに取り組むために必要な発想の転換に率直な視線を投げかけている。

エピソード1『Making with Waste(廃棄物で作る)』では、1987年からコーチのパートナーとなっている家族経営の皮革製造メーカー「KH エキスポート」をマイヤーが訪問し、製造プロセスを追いながら、廃棄物を使ったものづくりの可能性を探求。ファッションにおけるサーキュラリティーへの道として、「完璧」という既成概念に挑戦する方法を発見していく。

マイヤーは、「完璧を求める私たちの文化的な考え方のせいで、レザーの自然なシボ(立体的なシワ模様)が欠点とみなされ、廃棄物が増えることになるとは驚きです。サーキュラリティーとは、単に作り方を変えることではなく、考え方を変えることなのだと気づかせてくれます」と語っている。

シリーズが続いていく中で、ファッションがどのように製造され、消費されるかについて、一般的に信じられている先入観に挑戦することで、変化を加速させる一助となることを目標にストーリーが展開されていく。

「コーチ」のグローバル・マーケティング&サステナビリティー担当シニアバイスプレジデントであり、「コーチトピア」のプロジェクトのリーダーでもあるジューン・シルバーステインが耳にしたのは、「ファッションの透明性の欠如が、この世代にとってどれほどフラストレーションになっているか」という現状だ。

「私たちが、このドキュメンタリーシリーズ『The Road to Circularity(循環型への道のり)』をローンチさせた理由もここにあり、ファッションが通常行かないような場所に行き、私たちの業界が直面している課題を探り、サーキュラリティーを念頭に置いて通常のファッションのナラティブ(物語性)やシステムを再考することの意味を示すことを目指している」としている。

text: Tomoe Tamura

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