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フランスのファッション専門学校は環境問題にどう取り組んでいるか

そして卒業後は?

各校が実施している取り組みを超えて、ブランドの一員になったときに、生徒たちの献身的な姿勢は花開くのだろうか?

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先述の「◾️Casa 93」のGonzalez氏によれば、学校で熱心に学んだ生徒たちは企業でも好意的に受け入れられているという。「私たちの目標は、ファッション業界の企業が私たちの学校で学んだ若者たちを採用することで、チームに多様性を持たせるだけでなく、クリエイティブかつ環境責任を負う彼らのビジョンから恩恵を受けることです。教育目的で協力するパートナー・ブランドと私たちは契約を交わしており、その人事条項には、インターンシップや契約社員として少なくとも1人の若者を採用することが明記されています」と述べている。

同校は確かに84%の就職率を誇っているが、Gonzalez氏はファッションと包括的経済連携の問題はあまり関係がないと感じているようだ。

彼女はこう説明する。「私たちはエコノミック・インクルージョン・サミットに招待されましたが、このイベントに参加した50社のパートナー企業のうち、ラグジュアリーグループは1社もなく、ファッションブランドはたったの1社しかありませんでした。つまり、採用には改善の余地があるということです」

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「◾️アンスティチュ・フランセ・ドゥ・ラ・モード(IFM)」でも、結果はまちまちだという。Lemieux氏は、修了証書を取得した学生の3分の1がCSR関連の仕事に就いたこと、また他の学生がイベント・マネジメントやサステナブル・ファッション・コミュニケーションの分野で学んだことを有効に活用できたことを喜んでいる。しかしこの成功は、ブランド内でクリエイティブな職に就いている何人かの学生が、ときに挫折しているケースとは対照的だといえる。

Lemieux氏によれば、「卒業生の中には、スタイリストやバイヤー、あるいはスタジオの一員としてのポジションが自分の価値観に合っていないと感じていると、私に連絡してきます。ある人たちにとっては、とても難しい状況です。非常に優秀な学生の中には、大手メゾンに見出され、採用された人もいますが、クリエイティブな研究や環境問題について責任ある解決策を開発するために、トレーニングに戻ったほうがいいのではとさえ考えているのです! 彼らは自分たちが学んだこととのギャップを痛感しています。業界内に埋めるべき溝があることは明らかです」

このような問題は、ファッション業界の曖昧さを反映した現実なのである。

※( )内は編集部注

Translation & adaptation: Akiko Eguchi

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