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【パリ発】2023-24秋冬オートクチュール。手仕事の技と独創性が生み出すスタンダードアイテムがトレンドに。注目4ブランドに密着

フェンディ

フェンディのコレクション会場は四角い真っ白な空間。イノセントなイメージの中で繊細な作品が登場します。ヌードカラーにブラック、エメラルドグリーンやルビーレッドなど、美しいサテンのワンカラードレスが続きます。

フェンディ
©Ellen Fedors

タックとドレーピングのみでボディーに沿わせながらフォルムを完成させているドレスは、流れるような曲線を描いています。手には同色の小さなクラッチバッグ。胸の前でで抱き込む仕草がなんともエレガントです。

フェンディ
©Ellen Fedors

数シーズン続いているコルセット風の帯ベルトでボディーを締めながら、垂らしたベルトの端が揺れ、軽さを演出しています。

フェンディ
©Ellen Fedors

毛足を短く刈ったシアミンクのドレスやコートは抜き襟で、デコルテや肩をグッと開けた着こなしです。

2022年秋冬からスタートとしたハイジュエリーコレクションはフェンディ家の4代目、デルフィナ・デレトレズ・フェンディがアーティスティックディレクターを務めています。デルフィナはキム・ジョーンズがデザインするクチュールドレスに合わせる1点もののジュエリーをデザインし、「クチュールアンサンブル」と呼んでいます。髪をシニョンにしたフェイスに垂れ下がるイヤリング、ぐっと開いた胸に輝くネックレスなど、ドレスとジュエリー、そしてバッグにいたるまで一つのメゾンのアイデンティティーとバランスが全体に映し出されています。

ローマにルーツを持つフェンディは、古代ローマの建造物のグレー、フレスコ画などのパウダーピンクをベースに、重厚なイメージを軽く、しなやかに表現しています。

フェンディ
©Ellen Fedors

ラストルックのローズのラインストーンを止め付けたアンサンブルは膝丈で、リアルなアイテムとしてジュエリーと一体化したモダンクチュールです。

フェンデイの新作バッグ「フェンディ カモン」

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