大胆さとエレガンスを追求「スワロフスキー」の新たなるビジョン

「スワロフスキー」は2020年に、ファッションエディターなど、モード界で20年以上のキャリアを持つ、イタリア人のジョバンナ・エンゲルバートをクリエイティブ・ディレクターに迎え、リブランディングに着手してきた。「我々のようなブランドは、素晴らしい商品がなければ何も生み出していないのと同じです。いかに店舗が美しくても、広告ビジュアルが素晴らしくても、お客様をワクワクさせる商品がないと始まらないのです」

新生「スワロフスキー」は、魅力ある商品を提供することと同時に、サステナビリティについても積極的に取り組んでいる。「環境に配慮した物作りは、我々の義務。さらにミレニアル世代、そしてZ世代の消費者は、企業がサステナビリティに配慮することを求めている。私たちは、リサイクルメタルだけを用いたコレクションを発表したり、クリスタルを廃棄せず、溶かして再利用する試みにも挑戦しています。さらに鉱山から採掘するよりもサステナブルな“ラボグロウン・ダイヤモンド”のコレクション拡大にも取り組んでいます。これは、天然のダイヤモンドが自然界で生成される圧力、温度、湿度をすべて研究所で再現して作られる人工のダイヤモンドです。また、ファクトリーでは再生可能エネルギーを100％使用しています」