時計の歴史は日時計からー。星辰と共に遊ぶ、ユニークなデザイン
2023.7.7
2023.7.7
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こうした遊び心にあふれた新作を発表するブランドも今年は目立った。ロレックスは「オイスター パーペチュアル」から「セレブレーションモチーフ」と名付けられたポップな5色のドットをちりばめたカラフルな新ダイアルを披露。31、36、41ミリの各サイズで展開する。

多彩さではエルメスも負けてはいない。人気の「エルメスH08」からイエロー、グリーン、ブルー、そしてオレンジのカラーバリエーションを新作として見せた。それぞれのトーンに沿った編み込みデザインのラバーストラップも組み合わされ、若々しい印象を強調する。

女性用では、装飾を施した華やかな時計が目を引いた。ヴァン クリーフ&アーペルは「ペルレ」コレクションからロングネックレスのペンダントとして着用できるシークレットウォッチを発表。ペンダント部分のルビーなどをちりばめた円形のカバーを回転させると、文字盤が現れて時間を確認できる仕組み。日々の装いにさりげなく取り入れられるデザインになっている。

ピアジェが見せたのは、文字盤とブレスレットが一体化したカフウォッチ。うっすらと儚い霜をイメージしたエッチングがあしらわれたブレスレットに、オーナメンタルストーンの文字盤がアシンメトリーに配置され、神秘的な雰囲気を強調している。

時刻を知り、時間を計る――。その点で時計は実用品だが、それだけならスマートウォッチやスマホがあればいい。現代の時計には、実用性を超えた人間の審美眼や所有欲を満たす一種の工芸品としてのニーズもあるのだろう。デジタル全盛の時代、上記で紹介した手仕事を経たユニークな新作時計の数々を通して、アナログの世界に浸る魅力を強く感じた。
text: Naohiko Takahashi
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