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七月の歌舞伎座は青田買い必至の御曹司たちが勢ぞろい

第三部『風の谷のナウシカ』 クシャナ=尾上菊之助

尾上丑之助、寺嶋知世 ジブリの名作で親子三人初共演

第三部の演目は『風の谷のナウシカ』。宮崎駿監督の同名漫画(1982-94年)が歌舞伎になったということで、2019年の新橋演舞場での初演が大きな話題を呼んだことは記憶に新しい。

アニメ映画版(1984年)も歌舞伎版も、宮崎監督による長編漫画が原作だが、映画になったのはその2巻途中まで。初演の歌舞伎版は、原作全7巻を舞台化した。今回は、その前半部分を基に、皇女クシャナの姿がより深く描かれた作品となっている。

本作の歌舞伎化を切望し、初演ではナウシカを演じた五代目尾上菊之助が、今回は皇女クシャナを勤めることが注目されているが、菊之助の長男・尾上丑之助(おのえ うしのすけ)と、長女・寺嶋知世(てらじま ともよ)が出演するのも話題となっている。

丑之助くんは2013年11月生まれの8歳。2016年、わずか2歳のときに「團菊祭五月大歌舞伎」にて本名の寺嶋和史として初お目見得、2019年の「團菊祭五月大歌舞伎」で七代目尾上丑之助を襲名し初舞台を踏んだ。

尾上丑之助

知世ちゃんは、本公演中に7歳の誕生日を迎える2015年7月生まれ。今回が初舞台となる。

寺嶋知世

ふたりの父方の祖父は七代目尾上菊五郎、母方の祖父は二代目中村吉右衛門だ。吉右衛門は生前、丑之助くんを溺愛していたという。女優の寺島しのぶは伯母で、先に述べた通り第一部『當世流小栗判官』に出演する寺嶋眞秀くんとはいとこ同士である。

本公演では、蟲を愛でるナウシカの原体験を描いた回想シーンに登場する幼きナウシカを知世ちゃんが、そしてナウシカが幼い王蟲を救うシーンで、歌舞伎ならではの演出で現れる幼き王蟲の精を丑之助くんが演じる。初演で評判を取った作品で、菊之助の親子三人初共演が実現。これもまた見逃せない舞台である。

第三部『風の谷のナウシカ』 左より、ナウシカ=中村米吉、幼き王蟲の精=尾上丑之助
第三部『風の谷のナウシカ』 幼きナウシカ=寺嶋知世

【七月大歌舞伎】
●公演期間:~7月29日(金)
●劇場:歌舞伎座(東京都中央区銀座4丁目12−15)
●上演時間:第一部 午前11時~/第二部 午後2時40分~/第三部 午後6時30分~
※開場は開演の40分前を予定
【休演】11日(月)、20日(水)
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Profile

香月友里

かづき ゆり。フリーライター。出版社の編集者を経てライターに。同居する5匹の犬猫たちにお仕えしながら、映画とドラマと演劇とJ-POPにどっぷり浸る日々を送る

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