アートでサステナブルな社会を目指すアーティスト長坂真護(MAGO)の展覧会「Still A Black Star / WeAre Same Planet〜私たちは繋がっている〜」が、10月24日(日)まで日本橋三越本店 本館7階 催物会場で開催中。
先進国が投棄した廃材でアートを作り続け、その売上をガーナ・スラム街の教育、文化、経済、そして人々へ還元する「サステナブル・キャピタリズム」(持続可能な資本主義)を世界に広げ活動するMAGO。今回の作品は、「ガーナ」、平和を祈った「月」、未来を描いた「新世界」、そして新たに小豆島を舞台に描く新シリーズ「We Are Same Planet」を加えた4つのテーマを展示。
「私たちは同じ星に住んでいて、この星は一つで繋がっている=We Are Same Planet」は、日本の美しい島「小豆島」にも沢山のマイクロプラスチックやシーグラスなどの廃棄ゴミがあることを知り、小豆島に住む妖精や生き物を、小豆島の廃棄物を使いアートで表現した新シリーズ。
スラム街初の文化施設『MAGO E-WasteMuseum』を設立。この軌跡をエミー賞授賞監督カーン・コンウィザー氏が追い、ドキュメンタリー映画“Still A Black Star”を制作。アメリカのドキュメンタリー映画アワードImpact Docs Awardで優秀賞4部門受賞。現在、公開へ向けて準備中。
アート活動を通じて、スラム街初の学校設立にも力を入れている 「捨てられた電子機器を燃やすことで発生する大量のガスを吸い、ガンになり30代で亡くなると言われる彼らを犠牲にして、富を得る事がそんなに大事なことか?アートの力をもって、この真実を先進国に伝えたい」と決意。アートの売り上げから生まれた資金で、これまでに1,000個のガスマスクをガーナに寄付している。また、2018年には、スラム街初の学校『MAGOART AND STUDY』を設立する活動をスタートさせた。
■展覧会概要 ・Still A Black Star / We Are Same Planet 〜私たちは繋がっている〜 日程: 〜10月24日(日)[最終日は午後6時終了] 場所: 日本橋三越本店 本館7階 催物会場 作家来場: 10月17日(日)、10月23日(土)、10月24日(日) ※諸般の事情により、予定しておりますイベントなどが変更・中止になる場合があります。
関連情報
interview & text:miyuki kikuchi
Profile
長坂真護(MAGO)
1984年生まれ。2009年、自ら経営する会社が倒産し、路上の画家になったアーティストMAGOは、2017年6月、「世界最大級の電子機器の墓場」と言われるガーナのスラム街“アグボグブロシー”を訪れる。2018年、スラム街初の学校『MAGOART AND STUDY』を設立。2019年8月、アグボグブロシー5回目の訪問で53日間もの期間ガーナのスラム街アグボグブロシーに滞在し、彼らの新しい希望と生活のために、スラム街初の文化施設『MAGO E-WasteMuseum』を設立。