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木村拓哉と長澤まさみの名コンビが復活!! 映画『マスカレード・ナイト』の意外すぎる展開

木村拓哉主演の大ヒット作続編『マスカレード・ナイト』が9月17日にいよいよ公開。怪事件解決のストーリーとともに、手の込んだ演出も見逃せない。今年最大のエンターテインメント作品の予感。

 木村拓哉主演で大ヒットした映画『マスカレード・ホテル』(2019年)の続編『マスカレード・ナイト』が公開されている。木村拓哉が演じるのは、がさつで破天荒な刑事・新田浩介。前作と同じ東京都内の一流ホテル「ホテル・コルテシア東京」を舞台に、またしても大活躍する。ホテルのコンシェルジュになった山岸尚美役の長澤まさみとも再び名コンビを組み、事件解決に挑む物語だ。


刑事の新田(木村拓哉、右)は、再びホテルのコンシェルジュの山岸(長澤まさみ)とコンビを組む
©2021東野圭吾/集英社・映画「マスカレード・ナイト」製作委員会

東野圭吾原作の大ヒット作続編

 原作はベストセラー作家、東野圭吾の同名小説。前作と同じ鈴木雅之が再び監督を務めた。

 前作『マスカレード・ホテル』では連続殺人事件の次の犯行現場とみられるホテル・コルテシア東京で、張り込み捜査することになり、木村拓哉演じる新田刑事がホテルのフロントクラークにふんして犯人を追う。ホテルマンとしての教育係になったのが、長澤まさみ演じる山岸。犯人逮捕を第一に考えて利用客の仮面をはがそうとする新田と、お客様を何よりも優先して利用客の仮面を守ろうとする山岸が幾度となく対立しながら、次第に信頼しあうようになる。興行収入46億円を超える大ヒットをした作品だ。

 今回は、警察に匿名の密告が届くところから始まる。それは、数日前に起きた不可解な殺人事件の犯人が、12月31日にホテル・コルテシア東京で開催される年越しカウントダウン・パーティー「マスカレード・ナイト」に現れる、というものだった。警視庁捜査一課の新田刑事(木村拓哉)が潜入捜査のため、かつての事件同様に再びホテルのフロントクラークを務めることになる。前回、新田の教育係を務めた山岸(長澤まさみ)は、観劇や観光の手配など利用客の要望を受け付けるコンシェルジュになっていた。パーティーの参加者は500人。しかも全員仮装し、素顔を仮面で隠すという趣向だ。次から次へと怪しい人間がホテルを訪れ、なかなか手がかりをつかめないうちにパーティーが始まる。

個性豊かで豪華な顔ぶれ

木村拓哉、長澤まさみのほか、ホテル総支配人役の石橋凌、捜査一課係長の渡部篤郎、新田の同僚刑事役の小日向文世、梶原善ら、前作と同じメンバーが再集結したほか、中村アン、田中みな実、沢村一樹、木村佳乃、麻生久美子、博多華丸ら個性豊かで豪華な顔ぶれがそろった。

新田が、刑事ならではの、人を疑う怪しい目つきや言動をたびたび山岸から注意されるのは相変わらずで、今回もお楽しみ場面となっている。木村拓哉が、事件解決に突き進む熱血刑事を軽妙に演じ、優秀なホテルマンとしてさらに成長した山岸を演じる長澤まさみも、利用客の難しい注文に応えつつ、新田への信頼を示す難しい役をしなやかにこなした。

今年を代表するエンターテインメント作品

脚本は、前作のほか、『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』(2010年)、『信長協奏曲』(2016年)などを手がけた岡田道尚。原作では数日間のできごとを1日に絞り、かつ、非常に多くの登場人物を適格に配置した脚本が実にうまく練り上げられている。

豪華な顔ぶれの登場人物が、たとえ出演シーンが短くてもそれぞれに強く印象に残るのは、鈴木監督の目配りの効いた確かな演出のたまものだ。

事件の行方にはらはらし、意外な展開に驚かされる。随所にちりばめられたユーモアにもくすりと笑わされる。今年を代表する一大エンターテインメント作品の一つだろう。2時間9分。配給・東宝。

関連情報
  • 9月17日公開


    配給・東宝


    ©2021東野圭吾/集英社・映画「マスカレード・ナイト」製作委員会

Profile

福永聖二

編集委員、調査研究本部主任研究員などとして読売新聞で20年以上映画担当記者を務め、古今東西8000本以上の映画を見てきた。ジョージ・ルーカス監督、スティーブン・スピルバーグ監督、山田洋次監督、トム・クルーズ、メリル・ストリープ、吉永小百合ら国内外の映画監督、俳優とのインタビュー多数。

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