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『ブリジット・ジョーンズの日記』最新作がついに公開! 主演レネー・ゼルウィガーが語る、今の時代こそブリジットが必要な理由

ブリジットが帰ってきた(またしても)

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ブリジットのこれまでを簡単に振り返ってみよう。ご記憶の方も多いと思うが、映画第1弾「Bridget Jones’s Diary(ブリジット・ジョーンズの日記)」(2001年)では、不適切なほど軽薄な上司ダニエル・クリーバーに夢中になりつつも、しぶしぶながら家族ぐるみの付き合いをしている、クリスマスセーター愛好家のマーク・ダーシーにも惹かれていた。2人の男性が彼女の気を引こうと競い合い、彼女は2人と順番にデートしては別れる。殴り合いのけんかがあり、別の女性の存在があり、そしてエンドロールが流れる前、ブリジットは下着姿で雪の中を走り回り、マーク・ダーシーとキスするシーンがある。​

第2弾の『Bridget Jones’s: The Edge of Reason(ブリジット・ジョーンズの日記 キレそうなわたしの12か月)』(2004年)は、彼女がオーストリアの雪山からタイの女子刑務所まで、麻薬の密輸の疑いをかけられて大冒険を繰り広げる、ばかばかしくも壮大な物語である。幻覚キノコ、セックスワーカー、コカインが詰まっていると空港当局が判断した多産祈願の蛇のつぼが登場する。ブリジットの知らないところで、人権派弁護士のマーク・ダーシーが彼女の釈放に向けて調整していた一方、刑務所で彼女は、仲間の受刑者にマドンナのダンスを教えていた。このシリーズの最後には、2人は婚約する。

私たちが最後にブリジットを見たのは、第3弾『Bridget Jones’s Baby(ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期)』(2016年)だ。物語の冒頭、ダニエル・クリーバーは飛行機事故で亡くなり、ブリジットとマーク・ダーシーは破局しており(彼は別の女性と結婚している)、そしてブリジットは自身を「ロンドンで最後に取り残されたさみしい抜け殻」だと考えていた。彼女は野外音楽フェスでパトリック・デンプシー演じるジャックと出会い、一夜を共にする。自宅に戻ると、マーク・ダーシーが離婚するつもりだと打ち明け、2人はまた一夜を共にする。というのも、ブリジットが行くところには必ず混乱がつきもの。自分が妊娠していることに気づくが、父親が誰なのかわからないという展開に。最後は、赤ちゃんを連れて、新しい夫マーク・ダーシーと夕日の中に消えていく。まだ彼女は知らないが、ダニエル・クリーバーは生きていることがわかった。そしてエンドロールへ。

第4弾となる『Bridget Jones: Mad About the Boy(ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今)』(2025年)は、フィールディングの2013年の3作目の小説『Bridget Jones’s: Mad About the Boy(原題)』に基づいている。映画の世界と本の世界が少しまぜこぜになっているが、「ブリジットの世界では、一直線に進むものは何もない」とフィールディグは説明する。

「第3弾の制作に非常に時間がかかったため、実は3作目の小説『Mad About the Boy』は第3弾公開前に書き終えていました」。そのため、第3弾と4作目の小説(どちらも原題は『Bridget Jones’s: Baby』)が同時に発表されるという混乱が生じた。3作目の小説は今回までスキップされていたのだ。わかった? でも気にしないで。「ブリジット・ジョーンズの典型的なカオス状態です。泥沼のように混乱していますが、最終的にはすべてうまくいきます」とフィールディングは言う。

ブリジットは現在50代で、今回もまた独身だ。今回はマーク・ダーシーがスーダンで地雷によって命を落としたことが原因である。「私たちがブリジットを最後に見たとき、彼女は“いつまでも幸せに暮らしましたとさ”の始まりにいました」とレネーは言う。「そして、数年後に再び彼女が登場すると、彼女はひとりで子どもを育てており、この人生の区切りを切り抜けようと努力しながら、この時点で自分がどこにいるべきか、そして前に進むためには何を試すべきかについて、周囲の意見に対処しているんです」と語る。ヒュー・グラントは戻ってくるし、エマ・トンプソン演じるブリジットの婦人科医や、前作の友人たちも全員戻ってくる。新顔には、キウェテル・イジョフォーや、ブリジットよりかなり年下でセクシーなボーイフレンドを演じるレオ・ウッドールが含まれている。

​しばらくの間、カロリー計算や職場恋愛、カップルとしての関係への崇拝を扱った『ブリジット・ジョーンズの日記』第1弾は、時代遅れではないかと考えられていた。フィールディング自身も、第1弾は今では作れないだろうと認めていた。しかし実際には、これを時代もの(驚くことに、屋内での喫煙が当たり前だった時代)として考えると、1990年代に、20代後半から30代前半の女性たちの生活がどんな感じだったのか、彼女たちに課せられた社会的プレッシャー、そして彼女たちがそれに対してどう対応したかを描いた作品であることがわかる。「どれだけのことが変わったのか」、そして「どれだけのことが今も変わっていないのか」を私たちに示す目印だ。

「何年も前にこの旅を始めたときから、価値観は変化してきました。そしてある特定の問題への対処方法や職場における女性の価値、女性の待遇に対する見方について、より意識するようになり、私たちは文化的に進化してきました」とレネーは言う。「ブリジットが当時取り組んでいた問題のいくつかは、今とは少し異なるかもしれません。しかし、その違いは社会的なプレッシャー、つまり、自分の価値を疑わせたり、美しさの基準に適合する、またはそれに照らし合わせて自分自身を評価するようにプレッシャーを感じたりするようなものが、今ではネット上に移行し、かつてないほど至るところに存在しているということです」

また、現在では、私たちが抱えているかもしれない美的な不安を隠そうとする傾向もある。女性がどうあるべきかについては、多くの混乱がある。私たちはボディポジティブでありながら、オゼンピック(2型糖尿病治療薬で、ダイエット効果が注目されている)は飛ぶように売れている。私たちは加齢を受け入れながらも、こっそりとベビーボトックス(少量のボトックスを注入して、しわを改善する施術)を受けている。私たちはバイオハッキング(生体情報を計測し、改善することによって、健康やパフォーマンスを向上させる技術や手法の総称)や断続的断食を実践しているが、ハンバーガーやマティーニの写真をSNSに投稿している。SNSは、不可能だとわかっていても、それに従わないことに罪悪感を抱かせるような、こうした美の基準を示している。そう考えると、2024年の『ブリジット・ジョーンズの日記』の売り上げが2023年と比較して、22%増加したのも不思議ではない。

「今はこうしたことに影響されないふりをすることがトレンドになっています。それは本当に興味深いことです」とレネーは言う。「ブリジットの正直さと本物らしさ、自分の弱さをあんなにもオープンにさらけ出すところが、万国共通でとても共感できるのです。彼女は自分が完璧でないことや、自分が何者であるかということにおびえたり恥じたりする必要はないと、私たちを安心させてくれます」

フィールディングも同意見で、Z世代の新しいファン層ができたことに気づいていた。「ブリジットに共感する理由は、人々が期待されている自分と実際の自分とのギャップにあると思います。SNSの登場で、そのギャップはさらに広がりました。ブリジットは感情的に誠実で親切です。彼女は自分の不完全さを笑い飛ばし、弱さを見せ、人間らしくいられます」

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