旅先で一人食事を楽しもう!
2023.11.10
2023.11.10
店員の真っ白なスニーカーから、ソムリエの発酵飲料に関する深い知識まで、すべてが演劇のダンスシーンのように一体となっていた。時差ぼけでぼんやりしていた私は、カカオの実、アンデスの塊茎、酸っぱいキャッサバ、コカの葉など、コロンビアの郷土食材を使った12種類の絶妙な盛り付けの料理をゆっくりと味わった。ボゴタの雨に濡れた通りからLEOのカモフラージュされたドアを抜け、Leonorの美味しい聖域に足を踏み入れるのは、夢の世界に入り込むようなものだった。
同様に、テルアビブの「Timna」のシェフ、Nir Mesikaは、中央のオープンキッチンをレストランの中心的な場所として使っているため、Nirと副料理長の創造的なキャンバスとなる作業場の様子を見渡せるバーの席に座ることができた。この天才料理人たちの仕事ぶりを眺めながら、雲のように軽いゴマがのったチャラや、天ぷらの衣で繊細にコーティングされたクルジェットの花、香ばしいアジアン・ハーブと一緒に出された、串刺しにして焦がしたオクラなど、食欲をそそるおいしい料理が次から次へと皿に盛りつけられるのを楽しんだ。一人での食事ほど五感を刺激する体験や行為は他にないだろう。幻想的な匂い、珍しい味、厨房の光景、混沌(こんとん)、静寂、おしゃべりと喧騒(けんそう)が交錯する。それは美味しく爽快だ。

一人で食事をするときに選ぶのは一流レストランだけでなく、地元の人で賑わう隠れ家や気取らないキッチンで何を食べるか熟考するのも好きだ。食事とワインに全神経を集中させる機会を楽しみにしているのだが、それはまさに会話をしているような気分だ。だから、食事と楽しい会話を一緒にするのは、時にやりすぎになることもある。私がなぜ一人での食事を楽しむのか、その理由がまたひとつ増えた。私は一口一口を楽しみ、その経験を心から味わいたいのだ。アテネの古いタベルナで、作りたてのギリシャ風サラダとミートボールが並べられたテーブルに一人で座ったり、イタリアのプロチダ島でナポリ湾を眺めながらシーフードスパゲティを一皿食べたり。
食事が終わると、私は人々がお互いにどのように話しているか、食卓の向こう側でどのようなボディランゲージが使われているかを観察するのが好きだ。奇妙に聞こえるかもしれないが、私は実際に話さなくても、さまざまなレベルで直感的に人とつながることができるようになった。
一人で食事をする楽しさを学んだおかげで、世界中に広がる友情と人脈を得ることができた。その過程で出会った人たちは皆、その国の料理や文化、歴史について斬新なことを教えてくれた。

食は永遠に、そしていつだって人と人をつなぐものだ。想像もしていなかったような人々とつながる唯一の方法が、一人で食事をすることだったりする。召し上がれ!
Translation & adaptation: Ryoko Morita
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This article was published marieclaire.com
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