×

ジェーン・バーキンの葬儀で、娘2人が心を打つ別れのメッセージを母にささげる

ルー・ドワイヨンの思い出

葬儀後、「ママへ」と黒いハートマークをつけて、パーソナルな想いを綴ったルー・ドワイヨン

ジェーン・バーキンとジャック・ドワイヨンの娘ルー・ドワイヨンが、勇敢にも姉の後を継いでスピーチを行った。ルーは母親について、子供の頃に忘れられない印象として残っている逸話や、感動的で時におかしなストーリーの数々を通じて、彼女の人柄、彼女の献身、彼女の情熱、そして彼女の家庭生活を語ったという。たとえば、故人がうっかりダイヤモンドをゴミ箱に捨ててしまったことがあったが、ゴミを出し忘れていたため、かなり後になって発見されたことや、出産の際、ジェーンが陣痛の回数を手にメモしてくれていたのはいいが、出産当日、助産師に手を差し出した時にはすべて消えていた話などを明かした。

「そこにあなたはいる」。それぞれの思い出話の冒頭で、この言葉を非常に感情的に繰り返すルー。この切ない「そこにあなたはいる」の中には、次のようなエピソードがある。
「ケイト(ジェーン・バーキンの長女ケイト・バリーは作曲家ジョン・バリーとの結婚で生まれた。2013年に死去※編集部注)のことを話した時、車の中にあなたがいる」、「ステージに上がるたびに、いつも怖がっているあなたがいる」、「もう一度デモに行くために、なんとか立ち上がっているあなたがいる」、「顔中“友だちに手をあげるな”(人種差別反対のスローガン)のステッカーだらけで、ルノー『5』に乗っているあなたがいる」、「ベン(ベン・アタル、シャルロット・ゲンズブールとイヴアン・アタルの息子で、祖母が亡くなる数日前に結婚した)の結婚式に立ち会っているあなたがいる」、「何度も死んだり、生き返ったりを繰り返しているあなたがいる」、「何よりもファンを愛しているあなたがいる」

ジェーンの3人の娘ケイト・バリー、シャルロット・ゲンズブール、ルー・ドワイヨンはとても仲がいい異父姉妹として知られていたが、写真家として活躍していた長女ケイトは46歳の若さで亡くなった。

ルー・ドワイヨンによるこの壮大なスピーチには、「私たちが会いに行くつもりだった、初めての撮影に臨むシャルロット」、「イギリスでフェンスによじ登るケイトとあなた」、「ウェールズの家で誰の膝が触れているのかを見て、笑いながら叫んでいるシャルロットとケイト」の話もある。「赤いリボンで束ねられていたジャック(・ドワイヨン。1993年に別離※編集部注)からのラブレターを、あなたのベッドサイドで見つけたよ」と、かつてのカップル、ジェーンとジャックの娘は打ち明けた。

ジェーン・バーキンの末娘は、彼女の姉シャルロットが「ありがとう」で始めたように、「ありがとう」で締めくくった。「ママ、すべての冒険をありがとう。普通でも、常識的でも、従順でもなくてありがとう。明日は平和で理性的な世界なんて……。もう腹が立って仕方ないわ」

Translation & adaptation: Akiko Eguchi

時代のアイコンとなった母と娘、ジェーン・バーキンとシャルロット・ゲンズブールの関係に娘が初めてのレンズを向けた
永遠のファッション・アイコン ジェーン・バーキンさん死去

映画『ジェーンとシャルロット』
8月4日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほかにて全国公開
https://www.reallylikefilms.com/janeandcharlotte

関連情報

リンクを
コピーしました